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しま・しましま

Author:しま・しましま
こんにちは
しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
コメントとかすごくよろこびます。

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題詠blog2015二周目(61~80)


061:宗
改宗の最後のチャンスだったんだろう呪詛のごとくに祈った夜が
062:万年
こまごまと万年筆で記された祖父の葉書に残る祖母の名
063:丁
包丁の刃がパプリカに触れるときふと思い出す蛹の温度
064:裕
余裕なきことの苦しさこんなに強い風にそよともできないベンチ
065:スロー
あの夜の毛布との距離はかるようにもう一度聴くスローバラード
066:缶
念のため念のためっていいながらかばんに潜ます缶切りひとつ
067:府
こっち見てないって知っててだまって頷いた そろそろ府中町を抜ける
068:煌
膝に落ちた西瓜の種と塩を払う煌めくように夏は終るね
069:銅
銅版画の挿絵うつくし後ろ足で立つ動物とスカートの襞
070:本
本当にあなたはやさしい人だから炎といえば赤色という
071:粉
小麦粉の袋の底よりいっぽんの果物ナイフ春のゆうぐれ
072:諸
ここで諸君に事件のあらましをお話ししておこう といって犬が立ち上がる
073:会場
パーティ会場、いや事件現場はここですかとあわてて猫も駆け込んでくる
074:唾
唾棄すべき行いでしょう果物を分かつナイフで肉を切るとは
075:短
残念だ 舞台をさっていく人へ短評としてこいびとの声
076:舎
キリン舎を出てくるキリンの低い腰どうもどうもと頭をさげて
077:等
ペットボトルの数だけ並ぶ参加者の等間隔に置かれて無口
078:ソース
もう誰もソースとってと言わないでだまって近くの塩を振るだけ
079:筆
どちらかが果てれば終わるものだろう背中合わせの赤青鉛筆
080:標
さみしいと言うんだろうか灯台がときおり照らす小さな浮標(ブイ)は 

61から80のうちの「スロー」と「府」は
ホントぜんぜん出てこなくて、
しかたなく一周目のアンサーソングみたいなやつにしました。
ちなみに
どこにでも行けてどこにも行かなくてカーラジオからスローバラード

なんとなく語尾が疑問符だつたからさうだねと言ふ 府中へ入る
ってのが一周目のやつでした。
ちなみに、
RCサクセションの「スローバラード」と
広島県安芸郡の府中町を詠んでます。
あと、
「粉」から「短」までは
自分の中では一繋がりになってます。
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題詠blog2015二周目(41~60)


041:扇
嘘をつく口の動きをごまかした団扇に残るくちべにの色
042:特
ありがとうこんな大きな氏名欄特別立派なわたしじゃないけど
043:旧
旧き良き記憶の中でウェハースはいつもやさしい(アイスを添えて)
044:らくだ
なんてさびしいらくだのまつり目のさめるようなすすけた毛布をかけて
045:売
どんぐりの量り売り屋は手量りに落葉二枚で三つ買えたり
046:貨
無言で回されるカンパ用紙コップ硬貨ばかりで底が抜けそう
047:四国
来週は四国出張という夫が「四国も近くなった」っていう
048:負
じゃんけんに負けて階段上れない遠くで雲雀のような手が振られ
049:尼
尼僧に侍る尼僧ありけりその声の高さばかりを覚えておりぬ
050:答
本当に答えていいのアメリカンチェリーに暗い情熱のつや
051:緯
経緯とか知らないままに抱きとめるなんならそのまま倒れてもいい
052:サイト
アボカドの実を崩さずに種をとる ウェブサイトでもとめたナイフで
053:腐
時間だけが記憶を薄めるからからの高野豆腐をゆっくり戻す
054:踵
痛くない傷つき方もあるらしく猫の踵にうっすらとハゲ
055:夫
パーカーのおなかんとこのポケットに手をつっこんめば(うん)まだ大丈夫
056:リボン
まだ薄くあの日の海の匂いして端のほつれた帽子のリボン
057:析
君がふと眉根を寄せた瞬間を分析せずに焼き付けている
058:士
士と書いてさむらいと読む 黄昏も十一月はすこし短い
059:税
この雨もいつかどこかで税金のかかった水で、わたしは濡れる
060:孔雀
美しいことが悪だというように母はことさら孔雀を嫌う

41から60で難しかった題は
「尼」「緯」でした。
一周目の時からすでに苦しかったですし。
ていうか、他のうたも割と苦し紛れ的なのが多いエリアな気がします。
ちょっと再掲するのが恥ずかしいような
でも、どう手を入れたらいいのかなってのが
いっぱいありますね。

題詠blog2015二周目(21~40)


021:小
ハリボーのグミひとつずつ日に透かす(いつも心に小さな太陽)
022:砕
手の中で氷を砕く嫌いな人の代りに好きな人を思って
023:柱
電柱はただしく等間隔にない六年間でそれはわかった
024:真
雨脚はますます強く真実をかざせば鈍器のごとき輝き
025:さらさら
さらさらの方が表といわれてもあなたはどこもさらさらしてて
026:湿
湿っぽいことが嫌いなねこだった そろそろ泣かずに名前を呼べる
027:ダウン
トム・ウェイツの曲で始まるあの映画ガラガラの席ダウン・バイ・ロー
028:改
夏休み中に重ねた改造で自主登校を始めるロボット
029:尺
巻尺をぴしゃんと戻す青空のはしっこ少し巻き込みながら
030:物
今はもう地上にいないものたちのページで割れた動物図鑑
031:認
洗面台はたぶん溺死に向いてない誰もが認めるところだろうか
032:昏
ついさっきコーラを買った自販機がもう黄昏を吐き出している
033:逸
父の家のまえを通れば父の声道を逸れても追いかけてくる
034:前
開いた窓の前に佇みああなんて緑は遠近感を乱すんだろう
035:液
修正液、と念押しされて買われくる修正テープの立場はどうだ
036:バス
うろたえることも手早く済ませなさい前のドアから降りるバスです
037:療
白すぎてだんだんこわくなっていく真昼休日救急診療
038:読
読み捨てるつもりで読んだらくがきがなんで今頃効いてくるんだ
039:せっかく
まわたでもくびをしめたらくるしいよ「せっかくこうおっしゃってくれているんだから」
040:清
真っ白なマネキンたちが清潔な家族の姿をかたどる真昼

21から40までで、キツいなーって思ったのは
「ダウン」。
そうだろうなと思われた方もあると思いますが、
「ダウン」から
映画「ダウン・バイ・ロー」を連想したとたん、
そこから一歩も動けなくなっちゃいました。
それから「湿」のうた、
実のところ、わたしは毎日のように、
今は亡きちゃーの名前を呼んでいます。
だって今いるねこ(うー)と呼び間違えてしまうから。
これが新しい恋人と死んだ恋人だった場合、
最悪な人ですね、きっと。

題詠blog2015二周目(01~20)


ふと思いついて、
題詠blog2015二周目
ってのを勝手にツイッター上で一人開催してました。
約一年経ってから、
同じ題でどんな違った短歌が出来るんだろう
っていう単純な好奇心からだったんですが、
いやー、難しかった!
一周目は、旧かな遣いで統一しましたが、
今回は、普段からそうなので、新かな遣いで統一。
さて、少しは成長してるんでしょうか。

一部作品を取り替えたり、
修正したものもありますが、
おおむねツイートしたものとなってます。

001:呼
そう呼べばいつか芒もそうなってゆくのでしょうか ベランダに月
002:急
急に来てパックおはぎを置いていくいつまでも母どこまでも母
003:要
要点は多分そこではないけれど声がいいので頷いている
004:栄
栄えあれ チュッパチャップス差しこんだ幼き我が溢れさす蟻
005:中心
いっそ委ねてしまえばいい ぐるぐるの中心にあるさらにぐるぐる
006:婦
裸婦像のそのたくましきすっぴんの誰にも似てて誰にも似てない
007:度
忘れ物するためにする念入りな支度 最初にふとんをかぶる
008:ジャム
夕べにはしおれることも分っててアヲハタジャムの空き瓶に挿す
009:異
ゆうぐれのシンクの中で貝たちはみんな異なるあぶくを吐ける
010:玉
玉乗りが出来て一人前ならばぼくはゾウにはなれないままだ
011:怪
怪しさの深さをはかる手を入れて手首あたりを掴まれている
012:おろか
夜中を起きて見る夢おろかさのこんなに甘いものであること
013:刊
復刊のうわさそわそわカーディガンのボタンホールをするりとボタン
014:込
駆け込んで来て振り払う雨粒のうつくしすぎる冷たさだった
015:衛
それがもし人工衛星だとしても指を差すまでひかりは希望
016:荒
落とし所のないもやもやを捨てたくて手荒に揺らす無人のブランコ
017:画面
電源を切れば画面に何度でもよみがえるからゾンビみたいだ
018:救
救われて欲しいとおもうあんなにも真面目に泣いたきみなんだから
019:靴
ドアノブに手袋イスの足に靴不思議のリビングの赤の女王
020:亜
赤ちゃんが生まれましたの看板へ届く亜細亜象の水しぶき

やっぱり「栄」と「亜」は難しかったですね。
一周目の小池栄子よりはマシになったんじゃないかと
思ったりはしますが。
あっ、ちなみにツイッターの方は既に削除しております。

題詠blog2015五首選(いまだなつきさん)


中村成志さん主催の題詠blog2015の五首選会ですが、
二人目のいまだなつきさんのブログ「走ったんか?」に、
コメントが入れられなかったので、
せめてトラックバックで以下の五首選を送らせてもらいます。

はじめまして。しま・しましまと申します。
「水分」を感じる歌を五首選ばせていただきました。

021:小
ながぐつで水たまりふむ石畳 小さき足音 ずってずって

「水たまり」
可愛らしい情景が描かれているようでいて、
結句の「ずってずって」が妙に気持をざわざわさせます。

026:湿
手をパーにすれば湿疹広がりてグーにすればなかったことに

「湿疹」
なかったことにならないものをしてしまう力技。

035:液
ガラ空きの連休の道飛ばしゆき ウォッシャー液ではとれぬ虫の死

「ウォッシャー液」

065:スロー
おじさまは優しかったという女子がやけにスローにすするタピオカ

「タピオカ」
タピオカ入りのドリンクにささる太目のストローと、
「おじさま」という言葉のねっとり感。

083:憎
「ほらそんな大きい声を出しちゃだめ、お隣さんに憎まれるでしょ」

ウェットな小声が聞こえるようで、
ぞわっとしました。

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