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しま・しましま

Author:しま・しましま
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しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
コメントとかすごくよろこびます。

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うたの日おまけ2

地球は遠い。そして、地球へ行くための準備はいろいろある。
ぼくらは夏休みに入る前から、いろんな準備をした。
地球は遠いって言ったけど、それでも宇宙船で一週間ぐらい。その一週間、起きててもいいし、ずっと寝てることも出来るんだって。行きで宿題終らせちゃって、帰りで自由研究の地球レポートしあげればいいね。船に入ってすぐベッド行って、寝て、起きたら地球なんて有り得ない。
パパがこの星に来た頃は、三ヶ月ぐらい掛かったんだって。それも、途中ハブを挟まないとこれなかったって。
おばあちゃんの子供の頃はもっとひどくてな
ってパパ。
地球からの移民が始まって歴史が浅くて、行ける星も少ない上に、10年以上かかるところもあったんだ。だからパパがこの星へ行くって決めたとき、おばあちゃんは大反対だったんだよ。もう二度と会えないように思い込んでたんだな。
まあ、実際、数えるほどしか帰ってないんだけど。
そういって、パパはすまなさそうな目になった。

地球行きの準備。
まずはおばあちゃんに報告。夏休みに遊びに行くよって言ったら、おばあちゃん泣き出しちゃって、びっくりしてパパを振り返ったら、パパも涙ぐんでた。
あとは、やっぱりパスポートと、それから着星許可証がいる。
おばあちゃんが住んでるから許可はおりやすいんだって。

おばあちゃんちに持って行けるもの。
いくつかの服は持っていける。でもこれは船で着るもの。
向こうで地球の服を買うんだって。
夏って高気温高湿度だから。
あと、こっちで写した沢山の写真とムービーをフォルダーにいれたもの。
友達のユーリの動画をおばあちゃんに見せるって、ユーリと約束した。ユーリもまだこの星の外に出たことがないんだ。
そうだ、ユーリに地球のムービーを見せる約束してたから、カメラも持っていかないと。

地球ってどんなところ?
毎日毎日、夏休みに向けてどんどん時間がすぎていくけど、ぼくは待ちきれなくてたまらない。
クラスメートのサバが、どこだって同じだよという。
球体の星の表面に、人間が生活してるんだから。
そういうサバに、ユーリが食ってかかる。
でも、地球にはホントの植物があるんだよ。
ずっとぼくと地球のことを調べてたから、ユーリはもうすっかり地球のファンになってる。
でも、ホントの植物ってなんだろう。ぼくらの見てる植物は、ホントのものじゃないのかな。ぼくらの食べてる植物は偽者なのかな。
ぼくらの町の一番の植物はヒマラヤスギだ。まだ、この木を覆うドームはすかすかだけど、いつかこの町のランドマークになるほどに育つはずなんだって。
ぼくらが大人になるころには、もっと大きくなってるはず。
家に帰って、パパに、ホントの植物について聞いてみた。
いや、本当はどっちもちゃんと植物なんだよ
ってパパがいう。
この星の植物は、人間がきちんと世話をしないと育ってくれないけど、地球の植物は、自分たちの力で育つんだよ。地球には、太陽の光が直接届くから、それが出来るんだ。だからまあ、ホントっていえばホントの植物だけど、この星の植物が偽者ってことではないんだよ。
うーん、パパの言ったこと、わかるようでわからなかった。実はパパもわかってないんだってパパが笑う。

今日は離星講習のムービーを見た。
ちゃんと見たってフラグをつけておかないと、チケットが発券されないんだ。
そうか、ぼくはあさってはもうこの星にいないんだなって考えたら、なんだか不思議な感じがした。夏休みの宿題は、直接ぼくらが乗る船へ送られるんだって。沢山なきゃいいんだけど。
パパは毎日いろんな人と通信して、むずかしい話をしてる。8月まるまる仕事を休むって、大変な事みたいだ。
もちろん、おばあちゃんとも毎日話をする。もう夏じゅう着ても余るぐらいに服を買っておいたんだって。おばあちゃんが見せてくれたのは、派手な下着みたいな服で、こんなのだけってちょっと寒すぎるんじゃないかな。

荷物の準備も終ってエアポートへ送ったから、ぼくはもう何もすることがない。
けやきの写真を見て、それから広場へ出てヒマラヤスギのドームを見に行った。ぼくが9月にまた見に来るときまでには、少しは大きくなってるかな。
パパの最後の仕事が終って、ぼくらはエアポートへ向う。今日の最後の地球行きの船に乗るんだ。
エアポートに近くなった時、ちらっと建物をはみ出した船の影が見えた。
「ほらナイル。あれが、今から乗る宇宙船だよ」
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