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しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
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うたの日(森)

うたの日

7月9日歌題「森」

水滴が水に吸われていくように森の景色となりゆくビーグル(しま・しましま)

この日のお題は「森」「三」「中」
小さな盛り上がった水滴が、大きな水の塊にドッキングする感じが好きで、
これをなんとか歌にしたいと思ってましたが、
自分でもまさか「森」の「ビーグル」という着地点になるとは
思ってませんでした。
ビーグル犬いいよね。柴系雑種の次にビーグル犬が好きです。
スヌーピーはビーグルとは思ってません。
ところで、
子供の頃、近所に猟犬としてビーグルの多頭飼いをしている家があって、
ビーグル=猟犬というのは知ってましたが、
「森の鈴」「森のトランペッター」と言われるというのは、
今回評に書いていただいて初めて知りました。
「鈴」ってほどいいもんか?という疑問は残りますが、
狩猟愛好家にとっては「鈴」なんでしょうね。

この日わたしが選をしたのは「森」「中」
この二つのお題で好きだったのが
中村由衣さんの
純情は捨てなきゃ駄目だ白雪にりんごを売るためここに来たのよ
大葉れいさんの
宴会を中座したまま戻らないひとがどこかで手を伸ばす星
でした。
中村さんの歌を見たとき、
ぱっと頭の中にわたしの大好きな俳人鈴木しづ子の
夏みかん酸っぱしいまさら純潔など
が浮かびました。
この句は、戦後を生き抜こうとあがく女性の哀しみの詰まった句
(だと、思ってます)ですが、
中村さんの歌の方はもうすこしメルヘンで、蓮っ葉に見えるところはない
んだけれど、やっぱり女性としての切実感があるなぁって思いました。
何かのために、何かを捨てる決心をしなくちゃいけない、
それが自分にとって、あるいは周囲の人から見て大切なものであっても。
おとぎばなしを持ってきてメルヘン寄りに詠ってあるけど、
どっか切ない気がします。
大葉さんの歌は、
下の句の夜空に輝く星と、その夜空の暗さをバックに伸ばした白い手の美しさ
に対しての上の句の
「宴会を中座」という、意外性がすごく面白いなって思いました。

こりけケリ子さんの
とつぜんで驚かれたかもしれません やみきのこなべ中止の知らせ
「中」の歌で、ハートを迷った歌でした。
「やみきのこなべ」なんてステキなフレーズだろう。力持ってる言葉だなぁと
とにかく惹かれました。
しかもそれが「中止の知らせ」という。
残念に思うべきなのか、助かったと思うべきなのか、
上の句のおだやかで丁寧な言葉が、よりダーク感を増してる気がしました。

中牧正太さんの
森に立つ電波の塔へ木の葉投ぐこのわからずやこの筆不精
「木の葉投ぐ」からの「このわからずや」ときて、「この筆不精」で、
あ!ってこの狼藉を働いている主体の心情が腑に落ちるところが面白いなって思いました。
小宮子々さんの
あなた、とは果てしない森行ったまま帰ってこないことばのいくつか
ねえ、聞いてるの?的なこととはちょっと違うんだろうなと思います。
自分の言葉がどうやらこの人には響かないようだと思いつつ、
その人と付き合っていくって空しそうですよね。
フジタレイさんの
森のなか傘もささずに探してるいつか出会った雨の木のこと
この歌の「雨の木」は、いわゆるレインツリー、ねむの木とはまた別の
もっと心情的に主体が命名した木なんだろうなって思います。
蒼井灯さんの
ワインにも箸にも森が香る日だ夜景を映す窓のつめたさ
ホテルのレストランとかかなって想像しました。
いい赤ワインがあって、でも、いまひとつ心浮き立たない。
「森」を都会的に詠んだ歌で目を引きました。
りりーさんの
晴れ女中央線に運ばれて雨はそろそろやみそうである
この「晴れ女」、他人事のように詠んではあるけど、
きっと主体自身のことなんだろうな。
しかもちゃんと仕事してるんだなあと楽しく読みました。
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