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しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
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うたの日(陸)


うたの日

7月20日歌題「陸」

新しいシーツをたぐる 台風の上陸を告ぐ深夜のニュース(しま・しましま)

この日のお題は「陸」「海」「空」
ちょうど、この間新しいシーツをおろしたばっかりだったんで、
そのまんま詠んでみました。

この日いいなと思った歌は、
もうなんといっても中村成志さんの
海図ではどうやら陸であるらしいうちあげられてひたひたの海
でした。
一目で好きになってしまいました。
575の上の句と77の下の句で、大きい切れのある歌。
「海図ではどうやら陸であるらしい」
難破した船乗りの、ちょっと硬い感じのモノローグみたいな上の句
で、
「うちあげられてひたひたの海」
と、その状況が描かれている、という感じかな。
ちょ、まだ海から上がりきってませんやん!
みたいな場所で、海図を広げてるのかな
と思うと、おおぅ…この人まだ混乱中なんや…
とか思えたりしてとにかく面白かったです。
あと、この歌で面白いなっておもったのが
「うちあげられてひたひたの海」
という下の句の語感。
もう横たわった全身にひたひたに被るぐらいの水位の海の中に、
自分が横たわってるような気がします。
しかも、上の句の「であるらしい」というひらがな表記のフレーズに
そのままつながるように「うちあげられて」と繋がるところが、
ホントに「ひたひた」な感じがあって、
そこも面白いなぁって思いました。

沼尻つた子さんの
二段式のベッドはコックピットだった幼い兄と離陸を待った
スコヲプさんの
ビーサンの片方だけが転がってそろそろ陸が切れる頃だね
山未知さんの
きっとまた泡に消えると知りながら一歩踏み出す空だけ睨んで
沼尻さんの歌は、
一見、子供時代の楽しいごっこ遊びを懐旧している歌のようで、
「幼い兄」と、現在の自分の視点が混じってるところが
面白いと思いました。
スコヲプさんの歌は、
「そろそろ陸が切れる頃だね」という語りかけの言葉の、
その表現の仕方の面白さと、
そう語り掛ける相手がとなりにいると感じさせて、
海辺のデートかなって思わせるのに、
ビーサンの片方だけころがってるような、
きれいなロケーションといいがたいところがいいなと思いました。
山未知さんの歌は、
「海」も「陸」も出さずに、人魚姫を描いた歌でステキだなって思いました。
そういえば「海」では人魚姫をモチーフにした歌がなかったのに
「陸」では二首ありましたね。
やっぱり陸に上がった後の人魚姫の方が印象が強いんでしょうね。
この歌は、その人魚姫が手に入れたばかりの足で、
初めて上陸するその時を切り取った歌だと思います。
おとぎばなしが何度も繰り返して語られるように、
人魚姫も、もうなんども人魚姫として泡に消えては
生まれ変わって王子様に恋をしてるのかも知れません。
この上陸を果たしてしまったら、あとは泡になる未来があることも、
この一歩から、足の裏にナイフを突き立てられるような痛みが始まることも
全部わかった上での上陸なんだなぁって思うと、
切なくてステキな歌だなって思いました。

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