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しま・しましま

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しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
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うたの日(糸・抱)


うたの日

8月19日歌題「糸」

糸の白ボタンの白のみな違うためつすがめつしては立秋(しま・しましま)

この日のお題は「糸」「コーヒー」「My」
正直「ためつすがめつ」という言葉を使いたかった!
というのは置いておいても、
ワイシャツのボタン付けするときに、
どうもボタンの色が微妙に違う
糸の色があきらかに違う
みたいな事が多くて、
その辺どうにかならないもんかと思ってたりします。
まあ、買ってきた時に、あらかじめ大量に買っておいたボタンを
全部付け替えちゃうという猛者もいるみたいですが、
めんどくさがりなのでそれは無理ー。

この日いいなと思った歌は
蓮さんの
縦の糸横の糸にもなれなくて綿毛は一人夜へ飛び立つ
お題の「糸」という字を見てから、
中島みゆきの「糸」がずっと頭の中に流れてて、
どうしたもんだろうと思ってたんですが、
ズバリ「縦の糸横の糸」って出てきて、
まず、おおっと思いました。
でもこの歌の主役は
そんな混み合った人間模様を織るための糸ではなくて
「綿毛」っていうのがいいなぁ。
何の綿毛かは分からないけど、風で飛んでいく綿毛だから、
どうがんばっても糸には成れない。
この、じゃない感って青春の孤独を強く感じるんですが、
実はおそろしくしぶとくて、
わたしなんかもうめっちゃいい年なんですが、
それでも日々折々にこのじゃない感に打ちのめされてます。
そのじゃない感の化身のような綿毛を、
この歌では
「一人夜へ飛び立」たせてるってところが
すごく好きでした。
ここでは縦の糸にも横の糸にもなれないけど、
別の場所に綿毛の生きる場所があるんだっていう旅立ちの歌。
がんばれ綿毛。

藤田美香さんの
ほろほろと糸がほつれてこの夏のわたしははだかで捨てられている
「はだかで捨てられている」
衝撃的な歌ですよね。
なのに、あんまり刺激的に思えないのは、
「ほろほろと糸がほつれて」
の部分の優しくて淡い感じからなのかな。
漫画とかでニットのほつれを引っ張ったら、そこから丸裸になっちゃう
みたいな情景あるけど、
そういう感じでもありつつ、
ほろほろとした心象風景だから裸じゃないもん的な安心感があって
不思議な魅力がありました。
宮木水葉さんの
糸遊のひとすぢ立つる暑気すらもじきにはかなくなるを疎みぬ
「糸遊」かげろうですかね。
この糸遊がゆらゆらしているのを見て、
熱気がかげろうをつくるんじゃなくて、
かげろうがそこに一筋の暑気を立てているっていう見方が面白いなって思いました。
この一筋の暑気も、もうじきなくなってしまう。
夏の終りをこういう惜しみ方するっていうのに惹かれました。


8月20日歌題「抱」

捨ててきたものなんて数えない片膝抱いて切る夜の爪(しま・しましま)

この日のお題は「抱」「欲」「。」
痛恨の!上の句の字足らず。555ってどこのライダーだよって字足らずでした。
数えないって言って、確かに数えてないという……。

この日いいなと思ったのは
蓮さんの
抱きしめた心はとても冷静で耳の形が胎児のようだ
激情にまかせてぎゅーっと抱きしめたという感じではなくて、
ふわっと包み込むように抱きしめた感じかなぁ。
冷静にぎゅーは難しいですし。
で、きっと、彼女の髪を見て、
そこから視線が耳に移っていったんじゃないかなぁと。
「耳の形が胎児のよう」
これ!
わかる!わかるーって感じです。
細胞分裂から始まる一連の図にある胎児、あれに似てる。
そして、そんなへんな形の耳でさえも抱きしめてる。
なんでこんなに冷静に耳の形を見てるんだろう
って自分でも思ってそうな気もしたり。
沼尻つた子さんの
口もとのごはん粒みたいだ君はまた変なところに 。を打ってる
「。」の歌で一番すきだったのがこの歌でした。
なんてすてきで可愛くて、優しい視線なんだろう。
この「君」は小学生の自分の子供かなって思います。
句読点のうち方がめちゃくちゃだなって苦笑しながら、
この「。」なんて、幼い頃の口もとのごはん粒みたいと
なんとなくほんわりしてるような。

その他いいなと思ったのは
千花さんの
「あのひとはなんて言ってた?」抱きしめる花には花の黙秘権あり
うたの日にも書いたけど、「花には花の黙秘権」がすごく好きなフレーズ。
木原ねこさんの
ああヒトの形をしている片腕で嬰児抱けば足の動いて
「ああ」という感嘆詞から「抱けば足の動いて」まで、
初めて抱く自分の赤ん坊への感動に溢れてていいなって思いました。
だゆうさんの
抱き付けば毛布は既に毛沢東歴史の水路が流れ始めて
「毛布は既に毛沢東」というシュールな上の句自体もすごく面白いけど、
下の句のそこから「歴史の水路が流れ始め」るという壮大さが好きでした。
西村湯呑さんの
その語尾にやわらかな「。」がつく人をおもって湯船のなかで丸まる
なんてやわらかであったかいんだって思って、
ほわーっと癒される歌でした。
語尾のやわらかい人もだけど、
その人を思ってる主体がやわらかい感じがしますよね。
語尾の人の方は、柔らかいけど、どこかしんの強さを感じる人で、
その人に惹かれているらしい主体は、
傷つきやすいやわらかい心の持ち主みたいに感じました。
白黒つけたいカフェオーレさんの
なぜかみんな、(てん)とか。(まる)の打ち方を宮部みゆきに教えてもらう
おもわずふふっと笑ってしまいました。
「宮部みゆき」というチョイスが絶妙だなぁ。
「なぜかみんな」というすっとぼけたような詠み出し方も好きです。
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