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しま・しましま

Author:しま・しましま
こんにちは
しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
コメントとかすごくよろこびます。

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うたの日(箱)


うたの日

9月3日歌題「箱」

底のない箱に写真をしまったらそのうち土へ還っていった(しま・しましま)

この日のお題は「箱」「コロッケ」「買」
西村湯呑さんの
僕ならば大きいつづらを選ぶよ、とあなたがくれたたい焼きの頭
じわじわ来るおもしろい歌だなぁって思います。
この歌に登場する「あなた」のキャラクターが妙にひょうひょうとしてて
言ってること、やってることは、
うーんどうだろう
って感じの残念さがあるような気がするんだけど、
あっけらかんとそれを口にしちゃって、
しかもたい焼きはあんこがあんまり入ってなさそうな頭の部分ではあるけど
ちゃんと分けてくれる。
勝手な想像をたくましくすると、
きっと声の大きい、基本明るい人なんだろうなあとか思って、
不思議と嫌な感じがしないです。
面白いなぁ。
佐藤博之さんの
あをあをと買物袋より首を出し夕餉の仕度をのぞく長葱
も、ハートをつけた歌。
「あをあをと」という長葱の色味からゆったりと詠みだした気持ちよさ、
まず、ここからいいなって思ってました。
「のぞく」の使い方がまためっちゃ面白いなって思います。
「あをあをと買い物袋より」「夕餉の支度」「のぞく長葱」
いくつかのフレーズを取っただけですが、
こうすると買い物袋からはみ出している長葱があって、
多分それは夕食の食材なんだなって思えるんですが、
この歌の「のぞく」は、長葱が「見えている」んじゃなくて「見ている」方なんですよね。
目で見たときと読んだときのギャップで読ませるっていう仕掛けが
上手いなぁって思います。
多分、朝食のおみそ汁の具になる長葱なんじゃないかなぁとか
そんなことまで想像しました。

古堂八束さんの
帰り道みかんの箱にあの夜のぼくがいそうでふと立ち止まる
もう薄暗くなった帰り道を想像しました。
道の脇に、いかにも捨て猫とか捨て犬が入っていそうなみかんの箱が置いてあって、
それを見て、
その箱に入っているのはもしかしたら「あの夜のぼく」かもと立ち止まってしまった。
「あの夜のぼく」はきっと捨てられた小さな生き物のような、
寄る辺ない不安の中にいた「ぼく」だったんでしょうね。
繊細な心の機微のようなものが感じられていいなって思いました。
文佳さんの
日を浴びて野菜ジュースを箱で買うきらきら光れ一滴の朝
この歌、正直に言うと、私の好みからすると言葉数が多くて、
ちょっとごちゃついてるなって思うんですが(すいません)
上の句の「日を浴びて野菜ジュースを箱で買う」が
すごく好きだったので音符を入れました。
斜め方向にナチュラル・健康志向っていうか、
「日を浴びて」っていうどストレートなナチュラル・健康志向なフレーズから
「野菜ジュースを」しかも「箱で買う」という、
健康志向はあるけど、お手軽系へ行っちゃうのが面白かったです。
ほしくんさんの
ブラウン管テレビの箱は吾の城弟だけは入ってもよし
幼い頃の回想なんでしょうね。
新しいテレビが届いて、
そのテレビそのものよりも、
普段目にした事がない大きさのダンボールの方によろこんで
さっそく入り込んで楽しんでいる幼い少年。
かわいらしいです。
「弟だけは入ってもよし」
がまたかわいらしい。
大きなダンボールに幼い兄弟が入ってるところを想像すると
さらにかわいらしい情景ですね。
小宮子々さんの
あの茄子はここら産まれじゃないようで黙りこくって買われていくね
誰目線の歌なんでしょうね。
同じ茄子なのか、全然違う野菜なのか。
どっちにしても、きっと地元産なんでしょうね。
茄子なのに、あふれるドナドナ感とか、
あと、なにか胸にチクリとくるものがあって、
なんてツライ歌だろうと思いました。茄子なのに。
中牧正太さんの
きらいでした右へ右へと行きたがる買い物カートまた会えますか
これは多分、きらいだったのも、また会えるでしょうかと思う相手も
買い物カートのことではないんでしょうね。
きらいでした(右へ右へと行きたがる買い物カート)また会えますか
心情(現在自分がてこずっているもの)心情
という形なんだろうなぁ、と。
好きか嫌いかというと嫌いだったかも知れないけど、
二度と会わないとまではいえない微妙な相手って確かにいますよね。
「きらいでした」と「また会えますか」の間の心の機微が
買い物カートの様子で伺われるようでした。
しかし、スーパーなどの買い物カートにそういうやつたまに潜んでますよね。
地味にダメージくらいます。
こりけケリ子さんの
「しゅりけん」とうまく言えないくノ一がキルシェトルテを買って帰る
「しゅりけん」は言えなくても「キルシェトルテ」は言えるんかーい
と突っ込みたくなる歌でした。
「くノ一」なのに「キルシェトルテ」
いや
「くノ一」だって女の子だからスイーツはアリなのか
とか楽しかったです。
結句が字足らずなんですが、
そこがそんなに気にならない
ような気がするのって、多分、
初句から切れ目なく続く口語の勢い的なものがあるのかなって思います。
ちなみに、作者はこの方だろうなと思ってとりました。
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