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しま・しましま

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しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
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うたの日(働)


うたの日

9月4日歌題「働」

働いたあとの匂いのする犬を抱いてねむった働いたあと(しま・しましま)

この日のお題は「貨」「詐欺」「働」
一度かいた汗が蒸れてから乾いた、
みたいな匂いのする後頭部を持つ老犬がいました。

小宮子々さんの
労働の終わりに夜を吸い込んで両手を上に伸ばす運動
この日もうダントツで好きな歌でした。
いろんな「労働」があるけど、
わたしはこの歌の「労働」は、
体を使う系ではあるけど、
動きが割と固定される「労働」
例えば工場とかそういうところの「労働」を想像しました。
まあ、工場と限定しなくてもいいんだけど、
下の句の
「両手を上に伸ばす運動」
というフレーズが、ラジオ体操を想起させて、
始業前の朝礼のラジオ体操を思い出しながら、
こわばった体をうんと伸ばしている
って感じかなって思った次第。
「夜を吸い込んで」もすてきですね。
一日の終りのささやかな充足感があるような気がします。

ももさんの
勤続の表彰状をいくたびも筒から出してながめてた父
退職後の父の姿でしょうか。
「勤続の表彰状」を眺めながら「父」がどういう感慨を抱いていたのか、
そして、
それを目にした主体が、どんな風に思ったのか。
それらが一切描かれていないので、
読者が自分と父親をそこに投影して、
幾通りもの感慨を抱かせる作品だなって思います。
予期していた空白ではあるけども、
やっぱりぽっかりと空いてしまった
というさみしさを、
今は「勤続の表彰状」を眺めることで埋めている「父」。
学校の卒業証書とはやっぱり重みが違う、
「父」のこれまでの人生の半分以上がつまった表彰状ですから、
しばらくはこれを見ながら、
過去を振り返ったり寂しさを噛み締めたりしながら、
次のステージへ進む準備をしている「父」を、
言葉にはしないでエールを送っている主体と、
私は鑑賞しました。
借みねさんの
将来は動物園になりたいと答える飼うか飼われるかでなく
可愛いですね。
将来なりたいもの、
それを聞く大人は、「将来なりたい職業」としての「なりたいもの」
なんだけど、
幼い子供はストレートに「なりたいもの」を言ってきますね。
うちの次女は、「いちご」になりたいと結構長い間言ってました。
そして、少し知恵が付いてきてからは、
それが微妙に変化して
「不思議ないちご」になりたいと言うようになりました。
大好きないちごになりたいけど、なんでなりたいかっていうと、
それはおいしいから。
おいしいから食べる。
食べるとなくなる……あっ!わたし死んでしまうかも!
じゃ……じゃあ、食べても食べてもなくならない「不思議ないちご」に
俺はなる!
みたいな、経緯が彼女の頭の中にあったようです。
ちなみに、幼稚園では、さすがにそれを言うのがはばかられて、
一つ前の子が発表した職業にのっかって、
「わたしもケーキ屋さん」
と言ったそうですが。
この歌では「動物園」
うんうん、動物園は楽しい場所だから、なりたい気持わかります。
そして、それを聞いた主体の
「飼うか飼われるか」ということじゃなくて「動物園」そのものなの?
という疑問も
え、そういう分け方なん?
って意外性があって面白かったです。
この子がもう少し大きくなって、
単純な「動物園」からどう変化していくのかなって
思っただけでも、また楽しいなって思いました。
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コメント

こんにちは!

久々に出詠した歌を取り上げていただき、うれしいです!
友人の太田青磁さんに教えてもらったので、図々しくも飛んで参りました。

父もそれを見ている人の気持ちが全くない歌を、深く読んでいただいて幸せでした。

しま・しましまさんの、働いたあとの匂いのする犬は、なるほどそうだったのですね。


Re: こんにちは!

コメントありがとうございました。
うたの日から(そしてもちろんご本人から)勝手にお借りして、
好き放題書いているので、
うれしいって言ってもらえて光栄です。

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