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しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
コメントとかすごくよろこびます。

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うたの日(車)


うたの日

9月15日歌題「車」

駐車場の防犯カメラにも長い夜が来ているらしいにぎわい(しま・しましま)

この日のお題は「窪み」「くじら」「車」
「防犯カメラに長い夜」というフレーズは、二日前の「長」のお題で
ちょっと考えていたものを、流用してみました。

この日、いいなと思った歌は、
みどりさんの
酔鯨のひびき美し沖縄のガラスの酒器をしずかに満たす
「ひびき美し」うん、とてもひびきの美しい歌だなぁって思います。
「酔鯨」って、高知県の日本酒の名前らしいんですが、
「すいげい」って確かに良い名前です。
鯨飲馬食の鯨飲と関係性のある名前なのかなって思ったけど、
土佐藩主の山内容堂の雅号「鯨海酔候」から来てるんだとか。
まあ、それはどうでもいいんですが、
「酔鯨のひびき美し」硬い言葉からやわらかい言葉へ
「ガラスの酒器をしずかに満たす」硬い言葉からやわらかい言葉へ
っていうリズムがいいなぁって思います。
その間を埋める「沖縄の」という言葉が、
その後に続く「ガラスの酒器」に掛かるものだとは分かってるけど、
読むときに、
スイゲイノ/コトバウツクシ///オキナワノ//ガラスノシュキヲ/シズカニミタス
って「沖縄の」で軽く切れるイメージで読んじゃうので、
琉球ガラスの器のイメージだけじゃなくて、
その前のフレーズとも結びついて、「美ら海」まで想像されて、
ホントきれいな歌だと思いました。すてきすぎる。
井田了平さんの
「乗り心地いかがですってディーラーが悲しい顔で何度も聞くの」
「車」のお題の歌で、ハートをいれたのがこれ。
不思議な魅力のある歌でした。
「乗り心地いかがですか」って
じゃなくて、
全部が鍵カッコでくくってあるということは、
それ自体が誰かのセリフで、主体はそれを聞いている側なんですね。
なんでそのディーラーは悲しい顔をしてたんだろう
っていう疑問はもちろんだけど、
主体にその話をした相手は、それをどういう気持で受け取って、
主体にそれを伝えてるんだろう
って、色々と不思議で、
ちょっと居心地が悪くて、
めっちゃ魅力的でした。

鹿沢和元さんの
海に溶けくじらに傷を付けそうでばかやろうとか叫べずにいる
この、あさっての方向に繊細な感じ、好きだなぁ。
海に向かって「ばかやろう」って叫ぶという、
昭和なステレオタイプの青春性を、
実行して晴らしてみたいもやもやがある主体と、
「ばかやろう」のとげとげした成分がそのまま海に溶けて、
海に住むくじらを傷つけてしまうかもしれない
というやさしさ。
わたしはこの「傷を付けそう」というのを、
実際にくじらに傷がつきそうって読みましたが、
海の中で「えっ、ばかやろうっておれのこと?」って
心が傷ついちゃうくじらでもいいのかも。
えんどうけいこさんの
どうしてもくじらバーグが食べられず掃除の時間まで残される
「くじらバーグ」、多分くじら肉をハンバーグ状にしたものと思われますが、
実際そういうものがあるのかないのか分かりません。
分かりませんが、空想上の食べ物として鑑賞しました。
給食が食べられなくて、掃除の時間まで残される、
って、今はどうだか分かりませんが、昔の給食あるあるですよね。
その食べられないものが、「くじらバーグ」っていう架空の食べ物ってところが
面白いなって思いました。
鯨を食すことについて(ひいては鯨漁について)いろんな意見があると
思うんですが、
この歌にはそのどっちの意味合いもなさそうな気がして、
そこもゆったりと楽しめたところかも知れません。
静ジャックさんの
ビデオには肩車する父がおり母は静かに席を離れる
この歌は、古いビデオを家族で鑑賞してるという情景なのかな。
父が子供を肩車しているシーンがあって、
そのシーンに来たとき、母が静かに席を離れた。
それだけしか言葉にされていないけど、
ビデオの中のまだ若い父と(多分)幼い頃の主体、
その父がもう居ないんだってことがわかります。
わたしがいいなって思うのは、
主体が、母を黙って気遣ってるところ。
多分あからさまに母を見たりはしていないけど、
「静かに」席をたつ母の気配をきちんと感じているところが、
やさしくていいなって思いました。
天野うずめさんの
救急車のサイレンの音響きたり 父は喪服に少し目をやる
この歌も、ホントいいなぁって思いました。
救急車のサイレンが、家の近くを通ると、
なんとなく近くで止まるんじゃないか、って
身構えてしまいます。
私事になっちゃいますが、
数年前、近所で立て続けに不幸があって、
それが全て救急車が来て数日後に
って感じだったので、
それからしばらくの間、救急車が近くを通ると、
その行方を耳を澄ませて聞いてしまうようになっちゃいました。
もしかしたら、この歌の父も、
そういう気持で、
ふっと喪服に目をやったのかも知れません。
喪服がすでに表に出してあるってことは、
そういうことかなって思いました。
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