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しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
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うたの日(原チャリ)


うたの日

9月21日歌題「原チャリ」

原動機付自転車のシート下から永遠にハトが出てきて白い国道(しま・しましま)

この日のお題は「可愛い」「原チャリ」
今回投稿した歌ですが、
初案は
原付のシート下からえんえんとハトが出てきて平和な国道
だったんですが、
思い切って、字余りにしてみようと思い立ちまして
原動機付自転車のシート下からいつまでもいつまでもハトが出てきて白い国道
になって、
いやしかし、これはさすがに長すぎるだろう……
と思い直して、
初句だけ思い切った字余りにしてみたわけです。
たまたま、余った音数が二句目と間違ってしまいそうな7音だったので、
読む人を混乱させてしまったかも知れません。
読みながら、
これは初句の字余り部分だなって
分かるような字余りじゃないとダメですね。
(そういう問題でいいのか?)

これは俳句の話で申し訳ないんですが、
この間、うちの結社の編集長と、
どのぐらい字を余らせても定型感を保てるか
という話をしました。
これは、その編集長自身の考えで、うちの結社の考えではないんですが、
基本的には俳句は五七五とは言っても
○○○○○×××(上五)
○○○○○○○×(中七)
○○○○○×××(下五)
の八拍のリズムで、
その中の下五の五音は揺るがしてはいけない
っていうんですよね。
ここは絶対。
で、
中七は、ギリ八音までは定型感を損なわないでいける。
この二つがキモ。
で、ぶっちゃけ上五は
そこさえ押さえておけばいくら余らせても
わりと定型の字余りですで通る
って編集長は言うわけです。
ちなみに、字足らずの方は、絶対に許されないという考えらしいです。
これは俳句の、
しかもうちの編集長の考えなんですが、
短歌の場合の
破調ではなくて定型感を保ったままの字余りの
限度ってどこにあるんだろうなぁ
って思ったりしてます。
まあ定型もまだ身について無いのに
何言ってんだって話ではありますが。

この日いいなと思った歌。
冨樫由美子さんの
バスタブであたしはあたしを抱きしめるかはいいあなたのかはいいあたし
ちゃんと読んでみると、ふつうに意味の通る、
どこもおかしくない歌なんですが、
ぱっと見だと、
「かわいい」の旧かな遣い表記の「かはいい」が
「はい」「いい」に分解されて見えちゃって、
「あたし」「あたし」「はい」「いい」「あなた」「はい」「いい」「あたし」
って言葉が前面に出ちゃって不思議な歌だなぁって思いました。
わたしだけだったかも知れませんが。
「あたし」「はい(yes)」「いい」の繰り返しが、
めっちゃ自己肯定みたいで、その圧倒的な自己肯定のフレーズが、
逆に切実な自己否定を後に隠してるような気がしました。
自分自身を自分で抱きしめておかないと、
「あなた」が可愛いと言ってくれる自分が消えてしまいそうで、
切ない歌だなって思いました。
井田了平さんの
爺ちゃんは出かけるらしい原チャリと古いラジオとガムを残して
上の句の、のんびりした感じを、最後まで残したまま、
え、ということは爺ちゃんは……ってハッとさせられる歌でした。
いつもはどこへ行くのも原チャリなんでしょうね。
その爺ちゃんが、原チャリも、愛用のラジオも、
封を切ったばかりのガムも残して
どこかへ「出かけるらしい」。
今現在、病院にいる爺ちゃんを想像しました。
爺ちゃんを看取りながら、主体は、爺ちゃんが家に残してきたものを考えてる。
歌には並べられていないけど、
残されたものの中に「ぼく」も含まれているようでした。

中村成志さんの
縁側もようやく冷えて「可愛い」を聞かされ続けふくらんだ猫
あー、わかります!わかります!
って思うたのしい歌でした。
縁側でばあちゃんがばあちゃん友達と長いお茶を楽しんでたのかなって
思いました。
そこでみんなから「可愛い」「可愛い」って言われて、
縁側の暖かい日差しを受けて、
ふっくらと丸まった猫。
夕方になって縁側はもう冷えてきているけど、
猫の方はまだまんまるなんですね。
猫って、絶対人間の言葉わかってるなって思うことあります。
この猫も「可愛い」をちゃんと聞き分けてたんだろうなって思うと
ホントに楽しいなぁ。
雨宮司さんの
可愛いと言われうれしい歳ならばとうに過ぎてるおっさんの我
「おっさん」ならぬおばさんのわたしですが、
やっぱり「可愛い」と言われてもうれしい歳とはいえないですね。
でも、おばさんがそう言っちゃうのと、
「おっさん」がそう言っちゃうのでは、
纏う雰囲気がかなり違う気がします。
おばさんが言う分には、どっか嫌味な感じがしそうですが、
「おっさん」だと、そうは言っても
実際「可愛い」って言われたら
まんざらでもない気持ちになりそうだなって
多分自分でもうっすら思ってそうだなぁっていう
ちょっと複雑な感じがして、
それ自体が「可愛い」なぁって思います。
気球さんの
夕暮れの駐輪場で挿す鍵の変わりはしない浅い手ごたえ
なんてこともない、日常の中のワンシーンを、
「浅い手ごたえ」で、すぱっと切り抜いた印象的な歌と思いました。
自動車のキーでも自転車の鍵でも、この感じは違うんだろうなぁ。、
がやがやした駅前とかの、自転車やバイクでごたごたっとした駐輪場が、
夕暮れの暗いオレンジに染められてて、
そこから主体の手元にズームアップする感じがいいなぁって思いました。
小宮子々さんの
きみどりの原チャに名などつけながらあれもひとつの恋であったよ
初めてのバイクがこの、「きみどりの原チャ」だったのかな
って思いました。
やっぱり、名前とかつけて、大切に大切に乗り回しますよね。
高校生ぐらいか、
あるいは高校卒業して、普通自動車の免許はとったけど、車はない、
というぐらいの時期かなぁ。
「愛車」っていう言葉があるぐらいだから、
「愛」がそこに芽生えてるんでしょうね。
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