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しま・しましま

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しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
コメントとかすごくよろこびます。

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うたの日(道・本のタイトル)


うたの日

11月13日歌題「道」

ジェルソミーナ、ジェルソミーナ。浜に寄す波が犬ころ洗ってゆくよ(しま・しましま)

この日のお題は「ナルシスト」「道」
ジェルソミーナの名前から分かる人は分かると思いますが、フェリーニの「道」のラストシーンの感じです。

この日いいなと思った歌。
天野うずめさんの
道側の窓に置かれるミッキーとミニーの人形日に焼けている
よく見かける情景ですよね。
可愛らしく飾られた窓辺にお人形の背中が見えている
って。
「ミッキーとミニーの人形」
もしかしたら、
この家の持ち主の結婚式のウェルカムドールを務めた人形なのかも。
それがずっと窓辺に飾られていて、
多分部屋の中で見ると正面はそうでもないんだろうけど、
窓の外から見るとその背中が日に焼けている。
時間の経過がほんのりと侘しさを感じさせます。

ナタカさんの
次はいつ会えるだろうか会えるのかつま先ばかり見る帰り道
いつも会えるわけじゃない人とのデート(?)の帰り道。
多分まだその人と一緒にいるのに、
次のことを考えて「つま先ばかり」見ている主体が、
かわいらしくてさみしいですね。
「次はいつ会えるだろうか」という疑問に被せるように
「会えるのか」と、
もしかしたら次がないかも
なんて思っちゃうのが切ないですね。
404notF0816さんの
日向ぼこしていた北風小僧らがピュッと消え去る歩道の段差
日の当る「歩道の段差」
そこに躓いちゃったのかなと思います。
うん、歩道に段差なんてつけちゃいけません。
それはそうとして、
何か躓いたときに、「あっ」と思うものがあったんでしょうね。
で、それを作者は、そこに「北風小僧」が「日向ぼこ」していた
それを自分が躓いたときにどかしてしまった
と思ったのかも知れません。
「ピュッ」という短い擬音がいいなと思います。
「北風小僧」という呼び名から、
「みんなのうた」のあの股旅姿の小さな北風小僧が連想されて、
かわいいなって思いました。
中村成志さんの
参道の砂利より昇るしめやかな冷気 銀杏はまだ色づかず
神社の参道に敷かれた玉砂利を踏んで歩くたびに、
音と共に「しめやかな冷気」が昇る
という感じがいいなと思います。
暦上の晩秋な雰囲気。
遠くの山の方は、赤や黄色がちらほらあって、
周囲も、他の草木は赤や黄色に染まりつつあるけど、
大きな銀杏はまだ。
きっとこの銀杏が黄葉すると壮観なんでしょうね。
そのことを知っている作者の目線が感じられるようでした。


11月14日歌題「本のタイトル」

行き過ぎる制服にふとあめの匂い初恋素描帖ひらくごとく(しま・しましま)

この日のお題は「本のタイトル」「はさみ」
わたしが詠んだのは、豊島ミホの「初恋素描帖」。
数少ない、好きだと思った恋愛小説です。
中学のとある一クラスの生徒たちの様々な恋愛模様を
連作短編的にというかリレー形式というか
そんな感じで描かれた作品です。
濡れた制服の匂い、甘いキャンディの匂い、
そのどっちもがある作品だと思います。
興味が湧いたら是非読んでみてほしいです。

この日いいなと思った歌。
小川けいとさんの
醜惡な芋蟲のごとき憎しみを投げ落とさうと覗く古井戸
江戸川乱歩の「芋虫」でしょうか。
「古井戸」だからやっぱり「芋虫」なんでしょうね。
いやー、「醜惡な芋蟲」という字面のすごさが、
あの手足のなくなってしまった夫の内面をあらわしているようで
戦慄を覚えました。
「古井戸」という体言止めで終るところもいいですね。
ぐっときます。
この歌では「覗く」までしか描かれていませんが、
その後に「古井戸」だけが残っているような……。
それにも増していいなと思うのが、
その身を、ではなく「憎しみを」投げ落とそうというところ。
救いのない物語に、一筋の救いの光がさすようでした。

くろじたうさんの
「河童」でも出そうな川にぽつねんとオーパーツめいて置かれし「歯車」
芥川龍之介の二作品のタイトルを使って、
日常の中の風景のような、
それでいてどこか怪しげな風景が描かれていると思いました。
お題の使い方が絶妙だなぁって思います。
きつねさんの
読書好きと聞いて話せば次々と僕の知らない本のタイトル
意外に少なかった「本のタイトル」をそのまま詠み込む形式。
そうそう、そんなもんだよねー
って共感しきりです。
「読書好きと」「聞いて話せば」「次々と」
の初句の字余りから続くフレーズのリズムが心地よくて、
残念な気持もありつつの本の話をしている楽しさがあるようでした。
松木秀さんの
アマゾンで一万円の『親切な郷愁』うちに四十部ある
思わずアマゾンで確認しちゃいました。
たしかに一万円……。
著作者ならではの歌だなぁ。
うーん。
なにか恐ろしくシビアなものを見たような気がします。
月花さんの
不意打ちで囁かれたから信じてる『肩甲骨は翼のなごり』
デイヴィッド・アーモンド「肩胛骨は翼のなごり」を出されたら
これはもう票を入れるでしょう!
いや、本のタイトルだけで入れたわけではありませんが。
元になる作品を読んでないと、分からないような気がしないでもないですが
この上の句の甘い感じが、すごくいいなと思いました。
タイトル自体にも甘さがあるので、
甘すぎる一首のようにも思えますが、
デイヴィッド・アーモンドの作品にある、
しんと冷えた夜の空気のような美しさと、上の句の甘さが合うんですよね。
雀來豆さんの
冬空にレンズを向ける少年に微笑み返す「小さな王子」
わたしはずっと「星の王子さま」育ちなので、
この歌をぱっと見たときに、
この「王子さま」ってテグジュベリの「星の王子さま」みたいだけど、
でも違うかも…
アクセル・ハッケの「ちいさなちいさな王様」…いやあれは王様だ
と、ちょっと混乱しました。
そういえば、光文社から新訳出てたなって確認して、
やっと「あー、やっぱり星の王子さまだった」となりました。
冬空に望遠鏡を向けたら、
もしかしたら王子さまの星や、
彼が旅した星が見えるかもしれないですね。
宮木水葉さんの
海からきた少女去りぬるわたつみをあくがれはてて身は老いにけり
立原えりかの「海からきた少女」だ!
と、思わずうれしくなってしまいました。
うたの日にコメントを入れた時点では、
もしかしたら違う作品を念頭に詠まれたのかも
と思ってたんですが、やっぱり立原えりか作だったみたい。
昭和中期ぐらいに書かれた日本の児童文学とか童話って
文章も情景も美しくて素敵なものが多いですよね。
宮木さんの歌も、格調高い詠みぶりが素敵だなって思いました。
「わたつみをあくがれはてて身は老いにけり」
うろおぼえで申し訳ないんですが、
「海からきた少女」に出てきた少年と、
作者自身が重ねてあるのかなと思いました。
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