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しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
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うたの日(瓶)


うたの日

11月26日歌題「瓶」

いつの間に空っぽになる香水壜ついにあなたは気が付かなかった(しま・しましま)

この日のお題は「好きだった教科」「瓶」
「瓶」のうた、
ホントに素敵なものが多くて、
ここ最近で一番たくさん音符を入れたんじゃないかな。

この日いいなと思った歌。
藤田美香さんの
自販機のサミシイボタンでワンカップ大関が出る町に住んでる
「サミシイボタン」っていいなと思いました。
サミシイ人のために「サミシイボタン」が自販機に用意されてる、
そんなやさしい町っていいなぁ。
「サミシイボタン」で出てくるものがココアとかホットミルクのような
いかにも優しいものでなくて
「ワンカップ大関」っていうのもいいですね。
サミシイ大人のためのボタンっていう気がして、
より「サミシイ」が増幅されるようでありながら、
固有名詞がなんとなくキュートにも感じられます。

雀來豆さんの
瓶のなかカットライムを押し込めば夜が俄かに泡立ってゆく
「瓶のなかカットライムを」といえば、
ぱっとコロナビールが浮かんできます。
他にもそういう飲み方をするものがあるのかも知れないけど、
やっぱりコロナビール。
おしゃれなバーなんかにも置いてあるだろうけど、
沖縄とか、もともとの原産国メキシコのイメージが
ライムを押し込んだときにしゅわーって出る泡と共に
広がるような気がしました。
まだ昼の熱気が残る夏の夜の感じ。
「夜が俄かに泡立ってゆく」がいいなと思いました。
葵の助さんの
午前2時 消毒液にひたしたら哺乳瓶こぽとあぶくをひとつ
赤ちゃんがまだ本当に小さい頃は、
授乳は何時間置きとかで、
それが午前二時にかかる頃ということもありますね。
空になった哺乳瓶をすぐに消毒するというところも
まだまだ赤ちゃんが小さい感じを思わせます。
深夜ひとりでキッチンに立つ若いお母さんの孤独感が
「午後2時」の後の一字空けに隠れていそう。
それを、「こぽとあぶくをひとつ」のひらがなのやさしい感じが、
甘く包んでくれているように思いました。
ナタカさんの
ガラス瓶ガランゴロンと煮沸してまだもう少し生きていけそう
大きなお鍋で保存瓶をまとめて煮沸してる様子が浮かんできます。
これから、ジャムなのかピクルスなのか、
もしかしたら佃煮とかかも知れないけど、
とにかくそのガラス瓶に保存食をつめるということですよね。
自宅用かなと昨夜は思ってコメントを入れたけど、
もしかしたら誰かにあげるためなのかも。
何かを保存するということは、
それを使う未来があるっていうことでもありますよね。
それを食べてくれる人の顔とか
想像するだけでも、「もう少し生きていけそう」な気持になるのかも。
七海奏一郎さんの
瓶越しの銀の帆船をながめれば父の書斎は海へとかわる
「父の書斎」って、それだけでもういかめしい感じで、
子供が勝手にうろちょろ出入りすることを許されないイメージ。
うちの父の書斎は、単なる書籍の物置と化してて、
すてきな置物が飾ってあったりはしなかったので
出入り自由でしたが、
ボトルシップ、しかも「銀の帆船」が入ったような
いかにも繊細な雰囲気の置物が飾ってあるような書斎は
そうとう子供に敷居の高い場所だっただろうなと思われます。
勝手に触ってもダメだったんでしょうね。
こっそり入り込んで、ただそのボトルシップを眺めている。
その不自由さと、
そこから想像の海が広がっていく感じがすてきでした。
大嶋航さんの
瓶入りのビタミン剤を手で振れば確かに1000錠が響きあう
1000錠入りのビタミン剤の瓶、
想像してみると、めっちゃ大瓶ですね。
両手で持って、瓶そのものだけでもかなりの重みがありそう。
そこにぎっしりとビタミン剤が詰まってて、
これはもうかなりの重さじゃないかと思われます。
それをゆっくり振って、
1000錠のビタミン剤がかちゃかちゃ鳴るのを
聞いている主体。
手にある重みも、1000錠が響き合う音も、
なんとなく頼もしい感じがします。
でも、同時にどことなく頼りないというか、
侘しい、切ないような雰囲気も漂います。
「確かに1000錠が響きあう」
という、句またがりの不安定さと、
そのせいで
「響きあう」と言いつつもその余韻を打ち消してるような
リズムのせいかも。
えんどうけいこさんの
一週間分の空き瓶捨てるときふと考える人生の意味
ゴミって、生活ぶりが出ちゃいますよね。
まあ、生活していく上で出るものだから
当り前ではありますが。
「一週間分」という小さい単位の「空き瓶」
その数も種類も分かりませんが、
なにか主体に
「ふと」「人生の意味」を考えさせるものがあったんでしょうね。
そんなに重たい「人生の意味」ではなさそうな
そんな気もしますが。
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