プロフィール

しま・しましま

Author:しま・しましま
こんにちは
しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
コメントとかすごくよろこびます。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

うたの日(コート)


うたの日

12月3日歌題「コート」

ぢきに降る雪の匂ひをまとはせてコートの群れの一人となりぬ(しま・しましま)

この日のお題は「コート」「天井」
結句を「なりぬ」にしたかったので、
旧かな遣いにしたんですが、
なんとなく、旧かなならではの問題に突き当たっちゃったなぁ
って気がします。
というのは、
「匂ひ」「まとはせて」は、そうでもないけど、
初句冒頭にある「ぢきに」が
字面的に強すぎるかなぁと。
ここはさらっと流して、
「コートの群れの一人」に印象を持っていきたかったんですが、
どうしても
「ぢきに」
に目が行っちゃいますよねー。
「ぢ」って文字そのものが見慣れないし。
漢字で「直に」も違う気がするし、
「すぐに」では意味が変ってくるし。
表記ってむずかしーー。

この日いいなと思ったのは
中牧正太さんの
いつか降る雨をこわがる僕たちのコートを少し離してかける
わたしのうたは「ぢきに降る雪」でしたが、
こちらは「いつか降る雨」。
いつとは言えないけども、そのうち、確かに降るんだろうなという雨。
それは今日の午後かも知れないし、
三年後(まあ現実の雨ならありえないけどね)かも。
でも、確かに降るはずなんだという「雨」。
その雨を「こわがる僕たち」
ってどういう関係なんでしょうね。
まさかまさかの砂糖菓子人間、
ではないと思うんで、
雨に濡れて何かしらの傷が出来ることを怖いと思うのは
「僕たち」の関係かな。
致命的にはならないはずの傷も
こわいと思う、
そういう感じ分かるような気がします。
ところで、
雨をこわがってるのは、「僕たち」でいいんですよね?

文乃さんの
襟元から外されファーはひっそりと箪笥の中でけものに還る
わたしは首周りがちくちくするのが好きじゃないので、
最初から襟にファーがついているジャケットやコートを買っても
それを外してしまうことがあります。
そういうタイプではなくて、
襟巻きとして独立したファーもありますね。
うたの日の他の方のコメントに
春が近くなって外す、みたいなことが書かれていて、
あっと思わせられました。
そうか、そういうのも……。
いろんな情景でいろんな「けもの」が
箪笥の中にいるというのも素敵ですね。
わたしは「箪笥の中でけものに還」ったファーが
そのままそこで眠っている姿を想像して
いとけなさに震えました。
照屋沙流堂さんの
本当は頼られてなどいないかもソファに折りかけたままのコート
この歌を見たとき、
あっこれは、昨日のブーツの歌のつづきか
あるいはアンサーソング(ソング?)だ
と思いました。
投稿者のリストから名前を探して、
同じ作者かなぁ、そうだったらいいなぁと思ったりして。
で、結果発表で同じ照屋さんの歌だとわかって、
なんとなく嬉しくなってしまいました。
少なくとも少しは頼られているか玄関にへたりこんでるブーツ(照屋沙流堂)
な日と、
「本当は頼られてなどいないかも」
という日、
そういう気持が揺れることってありますね。
身近にあるモノ、
ブーツやコートを目にして
「頼られている」「頼られてなどいない」
という煩悶に、
自分以外の人間が登場しないところが
寒々しい冬の感じと通じるところがあって、
切ない歌だと思います。
ひらがなの多さからくるやさしい感じ、
「ソファ」「コート」という
本来やわらかさや身を包むあたたかさを持ったものがあることで、
寒々とした歌意に、
ほんのりと救いがあるのもいいなと思いました。
萩野聡さんの
イヤホンをコートの下からくぐらせて君、ウォークマンを大事に仕舞いぬ
なんというか、
パッと見には、
単なる「君」の動きをなぞっていくだけの歌
のようにも見えるんですが、
なんどか読んでいくと、
じわっと味わいがあるなぁって思う歌でした。
「君」の動作ひとつひとつ、
取りこぼすことなく眺めている主体の視線が感じられて、
ああ、「君」のことが大好きなんだなぁって思われます。
「君」のあとの読点で、
ぐわっと主体の中の「君」が浮き上がるようにも感じられました。
有華さんの
裏地にはハートプリントスタンバイひらり羽織ってなにげない顔
これは、
めっちゃ可愛くて元気な女の子が連想される歌でした。
うたの日にも書きましたが、
「ハートプリント」「スタンバイ」「ひらり」
それから「なにげない顔」というのもそうかな。
単語をぽんぽんって置いていったようなところが
弾むようなリズムになって、
寒さにも負けないし、
ちょっとしんどい恋をしてても
それには負けないよっていう
強い思いがあるみたい。
コートの裏地に思いを籠めるっていう
古風なところと、
勢いあまって軽くさえ思える明るさが交じり合ってて
そのバランスもかわいいなって思います。
スポンサーサイト

<< 題詠blog2015五首選(いまだなつきさん) | ホーム | うたの日(ブーツ) >>


コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 ホーム