プロフィール

しま・しましま

Author:しま・しましま
こんにちは
しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
コメントとかすごくよろこびます。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

うたの日(北)


うたの日

12月13日歌題「北」

幾羽かはなつかしさうに北をむき白鳥一羽一羽と眠る(しま・しましま)

この日のお題は「的」「北」
「北」…「北帰行」…「渡り鳥」…
という連想から「白鳥」に辿り着いた歌でした。
白鳥ってロマンのかたまりみたいな鳥ですよね。
冬になると、わりと近くに白鳥が来るポイントがあるので、
毎年見に行ってます。

この日いいなと思った歌。
「的」でハートを入れたのは
笠和ささねさんの
腰を落ち着けない君に当てるため門を叩いた流鏑馬の会
「流鏑馬の会」!
流鏑馬って、あれですよね。
走る馬に乗って、的を射る競技、いや神事?
それを、
フラフラしてる「君」を
射落とすために利用しようとしてる主体の、
遠回りで方向違いな感じが面白かったです。
上の句の
「腰を落ち着けない君に」の
句またがりなところも、
「君」のそれが乗り移ったような
腰の落ち着かない詠み出し方で、
それも面白いなと思いました。
こりけケリ子さんの
北国の犬めく人が婿に来て「これはあの日のお礼だ」という
うたの日のコメントにも
「北」「犬めく人」「婿」で一人ぎゃーとなりました。
と入れましたが、ホントこれ。
多和田葉子「犬婿入り」という小説を思い出しちゃったんですよ。
北村みつこさんという塾をやっている肉感的な独身女性のところに、
あるとき犬男の太郎さんがやってきて、
奇妙な二人暮らしが始まるんです。
作者のこりけさんにそれを意識させる意図があったのか
それはわかりませんが、
昨夜わたしは、それを連想して
一人でうわーっとなってしまった訳です。
この小説も異類婚関係の話なんですが、
「北国」「これはあの日のお礼」というフレーズが
どうしても異類婚を連想させますが、
やってくるのが「犬めく人」で、
一応「人」なんですよね。
はっきりそうだとわからないところが
ぞくっとします。

きつねさんの
三本の矢がまとまれば折れにくいしかし的へと飛ぶのでしょうか
毛利元就のアレですよね。
「三本の矢」って。
「いや、そういうことではなくてね」って感じですが、
その反論も織り込み済みで、
あえてずらしたところに疑問を持って来る
というところが面白い歌でした。
「しかし的へと飛ぶのでしょうか」
という丁寧な疑問の呈し方が
子供っぽいというか
ふと湧いた疑問風にも思えて
いやー、ずるいなぁと
思わずにやっとしてしまいました。
mis0noさんの
映画観て珈琲飲んで本読んで 僕ら的にはオールオッケー
「○○的にはオールオッケー」
というと朝倉大介がプロデュースした
T.M.Revolutionの「HOT LIMIT」がすぐに思い出されます。
なんていうか、
めっちゃ軽い。
底抜けに明るい。
それに対して、上の句の
「映画観て珈琲飲んで本読んで」は、
内容も字面もあまり明るさはないですが、
好きな人には好きな行動タイプ。
それをつなぐ「僕ら」という言葉が、
ちょっと面白いなと思いました。
この「僕ら」が、
僕とその友人なのか、僕と彼女なのか、
あるいは僕を含めた同世代なのか、
その辺りがぼやっとしていて、
分からないんですが、
そういうところをひっくるめて
「僕ら」という大雑把なくくり方が、
なんとなく90年代の明るさっぽいなぁって思いました。
小宮子々さんの
手のうちの磁石は北を指していて僕は鳥ではなかったらしい
磁石が北を指していることと、
僕が鳥ではなかったと理解したことは
直接関係はないかも知れないし、
何か背後にドラマがあって、
密接に関係しているのかも。
春にやってきて秋に去っていく渡り鳥は
日本←→南
秋にやってきて、冬の終りに去っていく渡り鳥は
日本←→北
という感じですが、
主体はどこへ飛んで行きたい鳥のつもりだったんでしょうか。
まあ、
うすうす自分が鳥ではないことはわかってはいたけど、
なんらかの理由でそれがはっきりしてきた
という感じかなと思いました。
どこへも飛んでいけないことへの
あわい失意が感じられて、いいなって思いました。
文佳さんの
コーヒーと冬の空気を分けあって北斗七星まで歩こうか
「北斗七星まで」歩くというあてのなさと、
「コーヒー」と
「冬の空気」がすごく合ってるという気がします。
この「冬の空気」の、澄んで、ちょっと尖った感じが
すんと鼻に抜けるのを実際に感じられるようで
すきだなぁってしみじみ思います。
白黒つけたいカフェオーレさんの
半ライスが最初に届くテーブルに北へと向かう男の手帖
「半ライス」って、
だいたい何かメインのものについてくるものですよね。
それが「最初に届く」って、
微妙に雑な感じの店だなぁって気がします。
大衆食堂か、あまり人気のないラーメン屋か
そんなところをイメージしました。
そういう店に「北へと向かう男」って
実はなにげに来てそうだなぁ。
で、男そのものではなくて、
その男の手帖をクローズアップしてみせるところが
面白いなって思いました。
使い込まれた手帖なんだろうなとか想像します。
桔梗さんの
とほくより雪の匂ひを連れてくる白鳥たちよおやすみなさい
渡りを終えた白鳥が眠りにつく
という、
わたしの投稿した歌と、ほぼ同じシーンを詠まれた歌。
わたしのそれと比べると、
「白鳥」への心の沿わせ方の距離感がとても近くて、
やさしい眼差しがステキだなって思います。
秋に日本へ渡って来る鳥の中でも、
白鳥って、遅くになってからやってくるような気がします。
白鳥が来る頃、だんだんと雪の季節になってくるようで、
「とほくより雪の匂ひを連れてくる」
と言われると、
ああ、たしかにそうだなって思います。
スポンサーサイト

<< うたの日(広告・後) | ホーム | うたの日(逆) >>


コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 ホーム