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しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
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うたの日(白)


うたの日

12月16日歌題「白」

真っ白な最後のページあのひとはそれから彼を待つんだろうか(しま・しましま)

この日のお題は「紅」「白」
まあ、わたしは大体待たないだろうなぁって思っちゃう方なんですけどね。

この日いいなと思った歌。
沼尻つた子さんの
飛び散った漂白剤のひとしずく閃光として胸もとにある
一目見て、いいなって思いました。
漂白剤を使っていて、それが自分の胸元に飛んでしまった。
その瞬間の「あっ!」という気持が、
そのまま雫の形で漂白されてしまったエプロンに残っていて、
それを見る度に、その時の「あっ!」という気持が
よみがえるような、
そんな白いポツなんだろうなって思います。
「閃光として」が鮮やかでいいなと思うのと、
「ある」の一語が
きちんと「ある」として使われているところがいいなと思いました。

借みねさんの
飼い猫を探しておれば夕暮れにまだ白いままの雑巾がある
なんとも言えない気持にさせられる歌でした。
飼い猫が、何かの拍子に家から逃げてしまって、
それを探し歩いてる主体。
夕暮れに掛かってきて、
このまま夜になると、猫探しも難しくなるから
早く見つけてやらないと
って焦っているんでしょうね。
そこでふと目に付く「白いままの雑巾」
夕焼けに照らされて、余計に目立って見えたかも知れません。
もしかしたら、
一瞬、自分の探す猫かと見間違ってしまったのかも知れません。
雑巾が干されているというのは
あまり美しい景にはならないですが、
「夕暮れにまだ白いままの雑巾」
はなんとなく侘しい美しさがあるように思えました。
柊さんの
朝早く道に落ちてる悪意など白い息吐き拾うおじさん
「悪意」の一語にどきっとさせられました。
早朝、ゴミ拾いをしているおじさんっていますよね。
他の方のコメントにもあるように
空き缶や吸い殻、お菓子のゴミ、
そういうものを拾ってるんだと思うんですが、
それらを、主体は
「悪意」と見た。
主体もその瞬間どきっとしたんじゃないかと思います。
それにしても、
そういう状況を目にしつつ、
おじさんの「白い息」に目が留まるところが
いいなって思います。
「悪意」を掘り下げるのではなくて、
「おじさん」に焦点を当ててるところがすきです。
小向大也さんの
きみの吐く息の白さで鼻歌がどこで歌に変わったか分かる
ほのぼのやさしい眼差しの歌だなぁって思います。
奥さんが少しはなれたところで作業してる、
洗濯物を干してるところなんかを想像しました。
いつも鼻歌が出てくるような明るい人なんでしょうね。
あー、多分今も鼻歌歌ってるなって
眺めてたら、
あるところから、
息の白さ、その量が増えてて、
あ、鼻歌から本格的に歌に切り替えてきたなぁって
見てる、
そんな情景を想像して、
微笑ましいなって思いました。
二人の(いろんな意味での)距離感が感じられて
すてきな歌だと思います。
桜望子さんの
諦めがただ降り積もるだけに見え逃げ出した遠い故郷の冬
やるせない感じに惹かれました。
地方、というかぶっちゃけ田舎って独特の閉塞感がありますよね。
背伸びして自分の住む地域以外を見てしまえるぐらいの
年齢になると、その閉塞感が辛い気持、わかります。
周囲を見回して、別段不満がなさそうに思える人を
「諦めてる」と決め付けたり。
単なる田舎でもそうなんだから、
冬、雪が降り積もって、
物理的な行動範囲が狭まってくれば、
余計にそう感じるんだと思います。
「遠い故郷の冬」の体言止めに、
今でも、その気持は変ってないけど、
「逃げ出した」ことへの何かしらの気持が
感じられました。
太田青磁さんの
窓の白に君の名前を指で書きカーテンで消す冬の教室
結露した窓に指で何かをかく、
誰かの名前を書く
みたいな情景は、
短歌のみならず、けっこう登場してくる
冬の定番的なところがありますね。
この歌でいいなと思ったのは
「カーテンで消す」という部分でした。
家の窓だと、レースのカーテンが間にあるからか
あまりそういうことをしない気がしますが、
「教室」のカーテンなら、
あわてて消すのに一番近いカーテンを使いそう。
まあ、実は後でうっすらその跡が残ってたりするんですけども。
葵の助さんの
白旗のように着るシャツ喧嘩した翌朝ピシリ糊付けされて
うたの日に
そういう白旗のあげ方もあるんだなぁ。普段以上にかたく糊付けされてるんでしょうか。すてきな夫婦喧嘩の締め方ですね。カタカナの「ピシリ」がいい味出してると思います。
とコメントしましたが、
実は作者は女性。
もちろん、歌会では匿名なので、
作者が男性か女性かはあまり関係ないんですが、
改めてこういうところで感想を書くとなると、
なんとなく戸惑っちゃいますね。正直。
いえ、女性が歌の中で男性になって、というのは
それはそれでいいんですが、
こういう歌だと、
状況的に主体は男性かなぁって思ってたけど、
作者が女性なら、この主体が女性でも
わりと違和感はない状況なんだなぁって思っちゃって。
母と娘の親子喧嘩、と読めば、
それはそれでいい景だなと思うんですよね。
こりけケリ子さんの
前世の記憶かがやく白熊の私が書いた花のおはなし
現世では白熊である「私」が、
「前世の記憶」で書いた「花のおはなし」
というのが魅力的でした。
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