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しま・しましま

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こんにちは
しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
コメントとかすごくよろこびます。

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うたの日(12月28日29日)


うたの日

12月28日のお題は「バイオリン」「魔」

魔が差してみたいゆうぐれ六分割されたりんごに楊枝を刺して(しま・しましま)

この日いいなと思った歌は、
沼尻つた子さんの
吾のなかにくらやみはあり胸深く破魔矢いだきて境内をゆく
緊迫感と力強さのある歌と思います。
「吾のなか」「に」こそ、「くらやみはあり」
と詠み出されて、
「境内をゆく」と締められているところから、
除夜詣ででの景かなと思いました。
夜の暗闇を篝火(や、その他もろもろの光)で照らしてはいるけども、
やっぱり深夜の神社はどことなく暗い。
でも、その暗さ以上に、自分の中に闇がある、
ということでしょうか。
それに対抗するように、
さっき頂いた「破魔矢」をぎゅっと胸元で抱きしめて歩く。
ゆっくりと
でも、しっかりとした主体の足取りが感じられるような気がします。

西村湯呑さんの
うっかりと善いことをしてワルプルギスに出られなかった魔女に降る星
この歌を見て、
プロイスラーの「小さい魔女」という作品を思い出しました。
良い魔女になるつもりで一年間がんばったら、
人間に対して「良い魔女」ではなくて、
人間に対して悪いことをするのが「良い魔女」だったと知って…
という話なんですが、
それのお話の小さい魔女の悲しみに、
星を降らせてくれる優しい眼差しがいいなって思いました。


12月29日のお題は「肉」「チュ」。

ぎこちなく左側から肉片にされゆくステーキ遠くかみなり(しま・しましま)

この日いいなと思った歌。
那須ジョンさんの
金持ちの友達はみな性格もいいからいい肉食っているはず
いいな、このストレートに吐露した真情が、
びよっとねじれてる感じ。
「金持ちの友達」という表現が、
もうすでに、下から上へのやっかみ目線なのに、
彼らの悪口は一切言ってないんですよね。
「金持ちの友達はみな性格」「も」「いいから」
そう、なぜか金持ちの友達って良い奴ばかりですよね。
まあ性格の悪い金持ちとは、
まず友達じゃないから、
ってこともあるんだろうけど。
で、
良いのは多分性格だけじゃないんですよ。
顔もその他も、
くやしいけど良いところが多いんだろうと思います。
それで、
わたしがいい感じにねじれてるなって思うのは、
「性格もいいから」「いい肉食っているはず」
という推論に至るところ。
「いい肉食っている」から「性格もいい」
ではないんですね。
世の中の「いい肉」が、
まるで「金持ち」で「性格のいい」奴のところにだけ
集まるみたいで、
面白いなって思いました。

こりけケリ子さんの
ああ、これはイメージだけで昔よく作ったホイコーローと同じだ
冒頭の唐突な「ああ、」が、めっちゃ楽しいなって思います。
わたしも実はホイコーローはイメージだけで作ってますが、
さて、この歌の「これ」は、
ホイコーローなんでしょうか、
それとも別のものなんでしょうか。
そんなことを考えて、
なんだかとても楽しくなってしまいました。
北大路京介さんの
いい人と呼ばれるたびに顔の肉重く感じてあげる口角
「いい人」認定されることの、
心の機微が覗える歌と思います。
「いい人」と言われて「顔の肉重く感じ」ることも、
「いい人」と言われて「あげる口角」というのも、
それぞれ、あるあるってところですよね。
前者は「いい人」認定に何か心苦しいものを感じてて、
後者は「いい人」認定に対して、それに見合う自分でいようとする
そんな感じで。
それが、どちらも自分の反応にあるんだっていうところが
いいな、って思います。
小野田光さんの
ひき肉をはじめてこねし吾子の目のとまどいもハンバーグまでの道のり
幼い子供が初めてひき肉をこねている、
その目の輝き
想像するだけでほわっと楽しくなります。
我が家は全く何もかも本格派から遠いので、
ハンバーグの種は
全部ビニール袋に入れてモミモミするんですが、
子供が小さい頃は、それは子供の仕事でした。
そういうことも思い出して、
いいなぁって思いました。
何よりいいなって思ったのが、
「吾子の目のとまどい」という言葉。
ひき肉のこね具合よりも何よりも、
子供の表情の方に注目してしまうところ、
「はじめて」ならではですよね。
たのしくて、わたし的になつかしい歌でした。
天野うずめさんの
豚肉の角煮のレシピが書いてある『美味しんぼ』読むトイレの中で
なんだろう、
うまく表現できないけど、
ほのぼのと侘しさがつのる歌でした。
『美味しんぼ』って、あんまり読まないので
ちょっと分からないけど、
多分、レシピを調べないと作れないタイプの人向けの
簡単レシピではないような気がします。
それを、
そのレシピ目当てなのか、
たまたまレシピが載ってるだけなのかは
分からないけど読んでいる主体。
しかも「トイレの中で」。
うーん、
なんとなく、
ざわっとした感じが心に残ります。
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