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しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
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うたの日(1月13日)


うたの日

1月13日のお題は「泡」「ポスト」。

こんなにも世界は狭いと知らされる開いた傘がポストに触れて(しま・しましま)
雨の日に、自分のさしてる傘が何かに当って
がつってなると、
なんだかいやな気持がします。

この日いいなと思ったのは
森下裕隆さんの
四人ともオレがゆうしゃというつもり《アワダチソウの森の冒険》
ちょっと鼻がむずむずするけど、
想像すればするほど可愛い冒険者、いや「ゆうしゃ」たち。
誰だって自分が主役で、
主役は「ゆうしゃ」ですもんね。
お互いに口に出しては言わないところもいい感じ。
小学生の背丈を遥かに越える背高泡立草を掻き分けて、
四人の冒険が進むんですね。
映画「スタンド・バイ・ミー」も四人でしたね。
映画ではゴーディが主人公でしたが、
親友のクリスももちろんそうだし、
メガネのテディも太っちょのバーンも、
きっとみんな自分が主役の冒険をしてたんですよね。
てなことまで考えて、
楽しいうただなって思いました。
須磨蛍さんの
集配のバイクが去って急速に冷え切っていく川辺のポスト
情景がわっと浮かんできました。
もともと、このポストの立地的に、
冷え冷えとしてるんだろうなって思います。
それでも何人かはこのポストを利用する人がいて、
ポストの中はなんとなくあったかかった。
紙ってあたたかいですよね。
それが差出人の気持のこもった手紙なら、
なおさらあったかかったんじゃないかと思います。
そこに、「集配のバイク」にのった人がきて、
中身を全部回収して「去って」しまう。
その、あたたかい中身がなくなってしまったこともそうですが、
誰かが来て、また去っていく、
その後の寒さって
よりひしひしと感じられるんじゃないかなって思います。
そのポストを、
「急速に冷え切っていく」と、
きちんと「モノ」として捉えながら
ポストに寄せる気持が感じられて、
とても好きなうたでした。

北大路京介さんの
泡になる人魚を深く吸い込んで永遠を手に入れてしまった
「泡」のうたでハートを迷ったものでした。
すっごく素敵。
「人魚姫」と「八百比丘尼」を連想させて
ホント美しい上に、
「永遠を手に入れてしまった」
という下の句に、
そんなもの欲しくなかったという悔恨の念が
ひしっと感じられます。
「泡になる人魚」ということは、
まだ「泡」になってないけど、
多分すぐに「泡」になってしまうような、
そんなギリギリの状態なのかな。
もしかして、
泡と消えてしまう直前の人魚とキスをした人なのかも
とか勝手に想像して、
ああーってなりました。
そして、人魚は消え、「永遠」だけが残ってしまう。
そう考えるともう切なすぎる。
加賀田優子さんの
ポストから泡がでていておばあさん以外はみんなためらっている
どんな背景があってどんな泡が出てるのか、
それは全然わからないけど、
とにかく
「ポストから泡がでていて」
「おばあさん以外はみんなためらっている」
という景だけを切り取った作品。
ためらってるみんなは、
ポストに手紙を入れることをためらってるのか
ただポストに近づくことをためらっているのか、
とにかく遠巻きにしているところを、
おばあさんだけが平気でポストに手紙を差し込んでるところを
想像するとなんだかシュールで面白いです。
豪胆なおばあさん
のようでいて、
もしかしたら単純に危機意識がとても低いだけかも。
いろんな背景が考えられて、
登場人物にもそれぞれ何か思うところがあったりするのかも知れないけど、
そのあたりを全部削って瞬間だけを切り取った
モノクロの一枚の写真みたいで
面白いなって思いました。
こわくないもりさんの
泡のない元サイダーの砂糖水そんなあまさの僕達がいた
このうたを読んで、
うーん、あまいな
ってまず思いました。
下の句の
「そんなあまさの僕達がいた」の、
「僕達がいた」って、
なにかとてもあまい感傷のかたまりみたいだなって思いました。
でも、そのあまさが、
「泡のない元サイダーの砂糖水」
という、情けない感じのものなのが
わたし的にはツボでした。
「炭酸のぬけた」とか「ぬるいコーラ」とかだと
ちょっと出せない抜け感あるなって思いました。
外川菊絵さんの
ポストまで季節外れのタンポポを摘みに戻ったウサギのために
かわいいな、
そしてやさしいなって思って
ふわっと温かみが感じられました。
ここ数日は寒いですが、それまでは割と暖かい日が続いてて
タンポポの返り花も時折見かける感じでしたね。
そんなあたたかい冬の日に、
どこか所用でお出かけしての帰り道でしょうか。
ポストを行き過ぎてから、
あっさっきの黄色はたんぽぽ?
って思って、
飼っているウサギのためにわざわざそれを「摘みに戻った」
ってホントやさしい。
きっと、そのウサギの好物なんでしょうね。
だから普段無意識に何かお土産がないか探してるのかも。
そういう視線が感じられて好きなうたです。
借みねさんの
ちょっと、ここ寄ってくみたいな顔をする風呂屋の前に置かれしポスト
思わず、「いいね」って言いたくなる
そんな妙なフレンドリーさがいいなぁ。
「ちょっと、ここ寄ってく」
気さくすぎる。
「ここ」が「風呂屋」っていうのも、
なんだか人懐っこさの所以みたいで、
楽しいうたって思いました。
前を通るたびに、そうやって誘われてるような気がして、
風呂屋に寄ってみたくなるんだろうな。
「置かれし」と、ここだけ文語になっているのが
ちょっと気になりました。
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