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しま・しましま

Author:しま・しましま
こんにちは
しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
コメントとかすごくよろこびます。

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うたの日(2月5日6日)


うたの日

2月5日のお題は「紙」「ココア」でした。

ガスコンロのあおい炎にかざしたら手紙はオレンジいろにかがやき(しま・しましま)
あえての連用形で終わってみました。
手紙を燃やすという行為って、
ある種の情感みたいなのが付きまとうんだけども、
その辺りを感じさせないつくりを目指してみました。

この日いいなと思った歌。
雨さんの
しなやかな指でページの角を折る私に跡を付ける仕草で
ほんのりエロティックで
そのほんのり感がいいなって思いました。
いわゆるドッグイヤーってやつでしょうか。
書籍のページを折るって、
愛書家さんには嫌われる行為ですよね。
多分作者の雨さんも、
本当は嫌いな行為だと思ってらっしゃるんじゃなかな。
いやだな、
って、思うんだけど、
その「しなやかな指」に惹かれてしまう「私」。
それが下の句の
「私に跡を付ける仕草」に思えてしまうのかも。

南瑠夏さんの
しあわせが途切れないよう祈ります 春の匂いのする感熱紙
「感熱紙」最近あんまり見ない気がするけど、
一部のファックスとか、
あとレシートとかでしょうか。
この歌の感熱紙は、
印字後ではなくて、
機械にセットする前のものを想像しました。
あの、独特の光沢を持った紙の感じや、
熱によって文字が浮き出るしくみ、
そういわれると「春の匂い」がしそうです。
上の句のやさしい語感と「祈り」を、
この「春の匂い」がふわっと受けていて
あーなんかいいなぁって思いました。
多香子さんの
折り紙の動物園を並べつつ君待つあいだに春はあけぼの
「春はあけぼの」
枕草子の有名すぎるフレーズを使って
上手い!って感じで締められたうた
という気がします。
この日は2月5日。立春の翌日です。
というか、厳密に言うと、
2月3日の節分の翌日の4日から、2月18日ぐらいまで
その期間を「立春」っていうらしいんですけどね。
ちなみに19日からは「雨水」という期間。
と、脱線してしまいましたが、
「君待つあいだに春はあけ」
と、立春を言っているようでもあり、
「春はあけぼの」と言ってるという
ええと、掛詞っていうんでしたっけ。
「君待つあいだ」というフレーズも
どこかクラシックで、この掛詞とあってる気がします。
ただ、上の句の
「折り紙の動物園を並べつつ」
の、「動物園を並べ」というフレーズに
ちょっと違和感があるので強く推せなかったという感じでした。
一晩中「君」を待って折った折り紙が
動物園がひらけるぐらいの数になってしまった
みたいな歌意かな、と思います。
その歌意もどこかクラシックで好きです。


2月6日のお題は「村」「氷」でした。

薄氷の下を魚の見えるとき命は凍らないのだと知る(しま・しましま)
うっかりルビを振るのを忘れてましたが、
薄氷(うすらい)です。

この日いいなと思った歌。
/* */さんの
豚肉が棚から出ない 藍色の冷凍室に響く賛美歌
この歌を一読して、
倉庫タイプの冷蔵室で、
でっかい凍った豚肉を棚から引き出そうと苦労してる人
というのがわーっと浮かんできちゃいました。
実際のところは、一般的な冷蔵庫の冷蔵室なのかもしれないけど、
なんとなく。
豚肉を棚から出そうとがんばってる
という「仕事」=「生」
藍色の冷凍室、凍った豚肉という「死」を感じさせるもの
この二つを纏め上げるのが
「賛美歌」
というのがいいなぁって思いました。

スコヲプさんの
安全な冒険としてウイスキーグラスの中の流氷に触れ
うたの日のコメントにも書きましたが、
最後の「触れ」という一言がホントいいな。
琥珀のウィスキーの海に漂うロックアイスのイメージとか
「冒険」というフレーズ、
「流氷」という見立て(実際に流氷由来の氷なのかもですが)、
それらを、
最後にぐぐっと自身にひきつけるのが「触れ」
という動作って気がしました。
桜望子さんの
雪国の木琴奏者となりし朝シャベルで氷柱を叩いて落とす
この歌も、動作がいいなって思いました。
「シャベルで氷柱を叩いて落とす」という下の句ですね。
ちなみに、
わたしの住んでる地方では、
大体シャベルが大きい方でスコップを小さい方で言うんですが、
東日本では逆で言う事が多いとか。
雪国っていうと東日本側にある事が多い
ような気がしなくもないですが、
この歌のシャベルはやっぱり大きい方ですよね。
大きいシャベルを構えて、という大事感がいいなって思いました。
外川菊絵さんの
言い当てる凶器は氷だったのだ挿し絵の男が流す薄い血
「言い当てる/凶器は氷だったのだ/挿し絵の男が流す薄い血」
という、
俳句だと三段切れとかって言うんですが、
そういうちょっとブツ切れ的な表現で
ごたついた感じがしますが、
まあ事件現場だから、そういうのもありかなぁ。
とか思ってたら、
「挿し絵の男」ですよ。
血を流して死んでいる男の絵の、
血の色が薄くて、
まるで凶器が溶けて水になって、
流れた血が薄まったみたいに見えた。
ってことなんでしょうね。
「凶器は氷」
って、ベタ過ぎて逆にうまく扱えないようなところを
うまくネジってあるなって思いました。
楽しい歌でした。
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コメント

こんにちわ、一月振りぐらいに引いていただきました。丁寧な読みをありがとうございます。
子供のために昔「折り紙動物園」という折り紙の本があって、いろんな動物が折れたのです。その動物園をイメージして詠んだので、伝わりきれないかもしれませんね。
「風の歌会」というネット歌会にも参加しているのですが、そこでは伝わらないくらいがよかったりします。

しまさんも、「未来」に入会だそうで頑張ってください。私は年なのでもう結社には入らないで行くと思います。私の師匠が出版社の社主で「未来」の本は結構つくっているのと、近藤芳美が好きなので「未来」も好きなのです。師匠は「不識書院」という短歌出版で近藤芳美や岡井隆の話をしてくれます。
若い人はこれからだから羨ましいです。

Re: タイトルなし

コメントありがとうございました。
わたしも、そんなに若いわけじゃないので、
これからゆっくり短歌と付き合っていくのに結社って場があるといいのかもって思って入会させてもらいました。
うたの日の方も、投稿したり選をしたりしていくので、
これからもよろしくお願いします。

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