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しま・しましま

Author:しま・しましま
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しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
コメントとかすごくよろこびます。

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うたの日(4月1日)


うたの日

4月1日のお題は「新」「嘘」「バカ」でした。

いちご狩りに行こうかなんてうきうきとミルクに触れる新聞の端(しま・しましま)
初案では、ややマイナス方向のうただったんですが、
いろいろ考えてるうちに
方向が変わっていきました。

この日いいなと思った歌。
富井丈生さんの
春はあけぼの 頼みもしない新聞を勝手に入れてゆく音を聞く
「春はあけぼの」という詠み出し方が、
じわじわと効いてくるうたと思いました。
清少納言の「枕草子」の有名すぎるフレーズですよね。
「やうやう白くなりゆく 山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」
と、頭の中に続きが浮かんできて、
その景が脳内に展開されてしまうぐらい。
でも、このうたの主体は
どう見ても
「春はあけぼのがいいね」
とは思ってなさそうですよね。
(多分)布団の中で、
新聞が配達される音を聞いてて
しかも
「頼みもしない新聞」が「勝手に」入れられている音だし。
浅い眠りをバイクの音で破られて、
その後、ばたんだかがさっだか、
新聞が勝手に入れられる音を聞いて、
窓を見ればまだ、やっと空が白み始めたばかり。
そこで
「春はあけぼの」を出してくるところがいいなって思いました。
全然言ってることは違うのに、どことなく
「勝手に入れてゆく音を聞く」

「やうやう白くなりゆく~たなびきたる」
っぽくも聞こえて、
妙に雅になっちゃうところも面白いと思いました。

月花さんの
「今朝ゆでたばかりなのよ」と渡された新たけのこは春の体温
「春の体温」がいいなって思います。
「新たけのこ」の春感とやわらかさが、
「春の体温」できれいにまとめられたという気がします。
「今朝ゆでたばかりなのよ」という
相手のセリフをそのまま写し取ったような初句もいいですよね。
旬のおいしいものを、おいしく食べて欲しい
という気持がこもってるみたいで、
もしかしたら、
もう実際はゆでたけのこは冷たくなってるかも知れないけど、
相手の気持があったかいですよね。
真香さんの
新しい教科書を開くとバニラアイスの匂い まだとけてない
本って甘い匂いしますよね。
じっくり(?)日焼してしまったような古本は、
かなり濃厚な甘い匂いですが、
そう考えると、「新しい教科書」は、
言われてみればたしかに「バニラアイス」なのかも。
手触りもひんやりとしてそうです。
結句の「まだとけてない」は、
ひらがなに開いてあるので、
さまざまな事柄にかけてあるのかな、と思えます。
バニラアイスが溶けてない、
新しい本で、ページがまだ固くて解けてない、
新しいクラスに主体自身が打ち解けてない
ということもあるでしょうか。
四句目までの破調も
なんとなくフレッシュさが感じられていいなって思いました。
佐藤博之さんの
むらとりの新入社員の群を乘せ通勤電車が淡く膨らむ
いいな、
眼差しのあったかいうただなって思いました。
わたしは通勤電車に乗らないので
想像してみるだけなんですが、
「新入社員」って、
どこかパッと見にもわかるものなんでしょうね。
表情なのか、しぐさなのか、
まだ会社員として染まってないフレッシュさが
人の目を引くのかもとか思います。
ちょっと眩しいぐらいなのかも知れないですね。
だから、
彼らが乗った「通勤電車が淡く膨らむ」ように
作者は感じ取った、と。
初句の「むらとりの」も、いいなって思います。
眼差しのあったかいうた、と最初に書きましたが、
このあたたかさは「むらとりの」から感じるもののような気がします。
漢字で書くと「群鳥の」。
朝、群鳥が一斉に飛び立つところから来てて
「朝立つ」「群」などにかかる枕詞らしいですが、
そのまんま新入社員さんたちの初出勤の姿ですよね。
作者のエールがこの枕詞に籠ってるように思いました。
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