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しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
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うたの日(5月6日)


うたの日

5月6日のお題は「ジュース」「文」「事」でした。

この日はわたしの投稿はなし。
「文」と「事」の投票だけをしました。
ハートを入れたのはこの二首。
森下裕隆さんの
焚き火って静かなんだね文明がはじまる前の夜みたいだね
うおっ!これ好きだ!
って思ううたでした。
一目見て、テリー・ビッスンの短編小説「熊が火を発見する」が
脳裏に浮かんできました。
この短編は「ふたりジャネット」という短編集の中に収録されているもので、
タイトルの通り、
熊が火を発見したらしく、
あるときは松明を持って、
あるときは静かに焚火を囲んでいる熊と、
人間である主人公の物語。
まあ、それは置いておいても、
ステキな雰囲気のうただなって思います。
焚火自体は、音のある燃え方をすると思うんですが、
それを囲む状況としては、
「静か」なんだろうなって思います。
それが「夜」ならなおさら。
ここから何かが始まる前夜
って感じ、確かにしそうだなって思います。
「なんだね」「みたいだね」の「ね」っていう
相手に同意を求めるような語尾が重ねられてるところに、
誰かと二人で静かに火を囲んでいるような
温かさも感じられました。
もりのさとさんの
私しか知らないはずの道にまた事故を知らせる看板が立つ
じわっと不穏でいやな感じがします。
「また事故を知らせる看板」そのものも
もちろん不穏なんですが、
「私しか知らないはずの道」が
他の人も知っていて、
しかもそこで事故が多発している
ってところが
非常に不穏でいやな感じ。
ここは「私しか知らないはず」なのに、
私に関係ない事故がいくつか起こっている。
ぶっちゃければ
「私しか知らない道」ではない道だった
ってことなんだろうけど、
このうたではあくまでも
「私しか知らないはずの道」として
捉えてあるんで、
妙な矛盾が生じてて不穏です。
それにしても
いつ通っても、誰もいない、誰も使ってなさそう
そんな道に、
誰かが使った痕跡だけがあるって
なんかすごいなって思います。

音符をいれたのは三首でした。
ふるりさんの
眉のような月を眺めて恋文を書きなぐる夜 破り捨てる朝
「眉のような月」っていうのは新月前後の細い細い月のことと思います。
このうただと、新月前の月になるのかな。
「夜」っていっても、ほとんど早朝、いわゆる有明月でしょうか。
夜中、いろんなことを考えて、
明け方近くなって、
一心不乱に恋文を書きなぐる。
そして、朝になって、
ちょっと冷静になって読み返して、
うわーって思って破り捨ててしまう。
もしかしたら読み返しもしないで破っちゃうのかも。
そういう事ってありますよね。
それが、有明の月から、朝までという
短い時間の間の出来事だったっていうところが
面白いなって思いました。
「書きなぐる夜 破り捨てる朝」のリズムも好きです。
すみさんの
かさかさがよくなる季節 音のない工事現場でレゴがはりきる
アトピーのお子さんを持つ主体でしょうか。
冬は「かさかさ」からのかゆみにイライラしてた幼いこどもが、
機嫌よくレゴで遊んでいる。
ボリボリ肌をかきむしる音も聞こえなくて、
母子共に穏やかな気持で過ごせるしあわせな時間
という状況を想像しました。
これから夏になると、
こんどはじゅくじゅく系に悩まされるかもしれませんが、
今現在のほっとした気持が感じられて
いいなって思いました。
小川けいとさんの
花だった時の悪事は忘れ去り綿毛となって逃げる蒲公英
「花だった時の悪事」
面白いなって思いました。
蒲公英の花から「悪事」をひっぱってくるって
なかなか難しいですよね。
あんなに素朴で明るくてかわいらしい蒲公英の、
「花だった時の悪事」って
何をしちゃったんだろうって気になります。
蒲公英の綿毛が飛んでいくことを、
「逃げる」って捉えたところも面白いです。
かわいい、虫も殺さないような顔をして、
何をやったんでしょうね。

今回選んだうたですが、
どれもどこか
作者が敢えて用意したと思われる矛盾
みたいなのがあるものだったような気がします。
魅力的なひっかかり、みたいな。

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