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しま・しましま

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しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
コメントとかすごくよろこびます。

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うたの日(2月6日「サナギ」)


2月6日のうたの日は「続」「サナギ」「密」「ドラゴンクエスト」でした。

「サナギ」
夢をひとつ見るたび蛹の内側で色が増えてく手触りがある(しま・しましま)
いただいた評にあった、字余り問題、
ホントにわたしの課題の一つだなぁって思います。
余らせない努力をもっとしなくちゃ。

ハートを入れたうた。
久哲さんの
「土偶ってサナギみたい」という君と同じ時間の春先にいる
いいですね。こういう雰囲気のうた、好きです。
「土偶ってサナギみたい」
っていう、唐突なセリフから入るところに、
まず目を引かれました。
「土偶」ですし。さらに唐突ですし。
で、その唐突さを、
さらっと「という君」と、
流すというか、受け入れて、
「同じ時間の春先にいる」とおだやかに着地してるところが
なんかもう、好きだなっておもいます。
なんで?どうしてそう思ったの?
って聞かないんですね。
全肯定というか、条件なしの受け入れというか、
ただただそんな「君」といるっていう。
「春先にいる」っていう結句がまたいいなぁって思います。
二人の、これからだんだん暖かくなってきて行動範囲が広がっていく
そんな未来も感じさせてくれるようなすてきなうたでした。

音符を入れたうた。
衣未(みみ)さんの
春を待つサナギのように冬を越し生まれるきみに靴下を編む
もちろん冬に活動する昆虫もいますが、
多くの昆虫は冬以外の季節に活動することが多い気がします。
そのためには、考えてみれば当然ですが、
越冬が必要なんですよね。
時期が来たら何もないところから湧くわけじゃないんだから。
そういうことを意識させられるうたでした。
春を待つ昆虫の越冬の形は、
卵だったり幼虫だったり、成虫だったりと
まあさまざまなわけですが、
このうたでは「サナギ」。
当り前に冬の間をサナギの形で過ごす虫もいるんだろうと思いますが、
まだ冬なのに羽化してしまうと大変だろうなって思います。
ゆっくりゆっくり春を待って、
時期が来るまでゆっくり待ってねって
それはお腹にいる赤ちゃんも同じですよね。
すぐにでも顔が見たいけど、
ちゃんとちょうどいいタイミングで出てきて欲しい。
そういう祈りを思いました。
「春を待つ」という言葉に希望の明るさがあって
「靴下を編む」っていう
結句がまたやさしくて、あたたかくていいですよね。
お腹の中の「きみ」も、越冬するサナギのように「春を待つ」わけだけど、
同時に、お母さんである主体も、
春を待ち遠しく思ってるって感じがします。

真坂きみかさんの
反抗期持て余し見た虫図鑑「サナギはそっとしておく」とあり
うたの日のサイトに
子供の反抗期を持て余してる親、
という方向で読んでコメントを書きましたが、
このうたを今一度読み返してみると、
もしかしたら子の方の気持でも読めそうだなぁと
思ったりしました。
うちの子の反抗期を親として持て余したこともありましたが、
自分が反抗期だったときも、
やっぱりその気持を持て余してましたし。
ふと目にした虫の図鑑に
「サナギはそっとしておく」ってあって、
そうだろ、なのにウチの親は分かってない
って思った、
みたいな、そんな読み方も出来るかなぁ。
でもやっぱり味わいとしては親サイドで読んだ方が
じわっと来るものがありますね。
なによりも、
反抗期を「サナギ」なんだと直感的に思ってるところが
ナイスだなって思います。
「反抗期持て余し見た虫図鑑」という上の句が、
助詞がはぶいてあって、ぎゅうぎゅうな感じがするのが
ちょっと調べが悪いかなって気もしました。

こわくないもりさんの
とりあえず僕は布団の塊であなたの羽化を祝いきれない
「僕」も「あなた」もサナギだった、
っていう風に読みました。
で、「あなた」は「僕」よりも先に羽化してしまった、と。
「あなたの羽化を祝いきれない」っていう下の句が、
うーん、好きな感じでしたね。
「祝えない」とか「祝いたくない」とかじゃなくて、
「祝いきれない」。
祝いたい気持がないわけじゃないけど、でも、
とか、そういう微妙な気持、
劣等感かも知れないし、捨てられる様に感じてなのかも知れないし、
もっと複雑な気持があるのかも知れない、
そんな「祝い」「きれない」がいいなぁ。
祝いたいんですよね。
ぼくも布団から出て続きたい、そんな気持もあるのかも。
でも、今は「僕は布団の塊」のままでいるし、
「祝いきれない」んだっていう。
あー、なんかもうとても好きな雰囲気で、
実はハートを迷ったうたでもありました。

小川けいとさんの
夏の夜に我の中から這い出したあれがクローゼットで蛹に
好きな感じのぞわぞわでした。
きもちわるいですよねっ。
上の句の
「夏の夜に我の中から這い出した」
ですよ。
蒸し暑い寝苦しい夜でしょうか、
夏なのにどことなくひんやりとした夜
っていうのも有りかな。
もうね、「這い出した」っていうのが
どう考えてもきもちわるい。
「我の中から」っていうんだから
やっぱりどよどよしたきもちわるい何かなんでしょうね。
で、ですね。
このうたの季節は秋の終りから冬の終りぐらいまでの、
とにかくあの夏の夜から時間がある程度たってて、
まだ春にはなってない頃じゃないかなって想像します。
寝室のクローゼットを開けて、
見つけてしまった「蛹」。
実際のところ、この蛹が何の蛹かは分かりませんが、
クローゼットの中になぜかがしっと張り付いている蛹を発見して、
これは自分の中から出たものだ
と、確信したんじゃないかなって思います。
だとしたら、あの夏の夜の、あのどよどよが這い出て、
今ごろここで蛹になってるんじゃないかって。
何かあの「夏の夜」にこころ当たりがあるのかも。
しかし、カブトムシの蛹ならカブトムシになるし、
蝶の蛹なら蝶になるけど、
この蛹は何になるんだろう……
って考えるとぞわぞわしますね。
しかも「蛹」ですからね。
いつ羽化してもおかしくはない。
でもきっと主体は、その蛹に触れたりしないで、
そっとクローゼットを閉じるんだろうなって想像します。
そんでちょいちょいクローゼットを気にしたりするんだろうなって。
うーん、やっぱりぞわぞわするうたで、
なんか好きですね。
「あれ」呼ばわりもいいですね。
気持悪さが増しますし、「我」と「あれ」が対っぽくて。



おまけ
前日の5日の「カバ」なんですが、
たしか前に「カバ」のお題が出たときも、
コビトカバで投稿したおぼえがあるなって
思ったんですが、
名をよんで食べるどうぶつビスケットHIPPOのHのところが欠けて
ってやつでした。
あれ?コビトカバは?って思ったら
「黒」の題で出してたんでした。
その黒い背中てらてら光らせてサヨナラほろびゆくコビトカバ
ってやつ。
カバ、特にコビトカバが大好きなんですよね。
コビトカバは大きなカバと違って、
そんなに水中にいなくて、
群も作らない生き物なんですって。
なんでカバはあんなに水中にいる事が多いのかって言うと、
体毛がないのでそれの保護のためなんだとか。
だとしたら同じように体毛のないコビトカバが、
基本が陸上生活なのはなんでかしら
って思うんですが、
一応たまに泥や水の中にもぐったりはしてるみたいですね。
絶滅寸前種に指定されてるけど、
もしかしたらすでに絶滅してしまっているのかもっていう
そういう話もあるみたい。
そういうコビトカバですが、
あの愛らしい顔立ち、てらてらの皮膚感とかが
大好きなんですっていうことが言いたかっただけでした。
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