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しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
コメントとかすごくよろこびます。

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うたの日の人々 <ナタカさん>

ナタカさんのこと、実は勝手にうたの日同級生、
みたいな感じに思ってます。
(今回まとめて読んでて、うたの日デビューは3ヶ月違うんだって気がつきましたが)
とにかく上手いし、どことなく中性的で、
あと、とにかく嫌味がなくすうーっと懐に入り込んでくるような感じ、
きっと自分の中で無理のない言葉を使われてるからなんだろうなとか思ったりします。
あと、ナタカさんのうたにはけっこう弟を詠んだものがあって、
どれもとても好きなんですよね。
まなざしがとてもやさしくて。

2015年06月28日『面』
やわらかに灯り始める手の中の面取りをした人参の赤
二句目で切れるタイプのうたで、
「やわらかに灯り始める」
という結果部分が初句に
やや唐突に置かれてるところが
その後の「人参の赤」という結句を受けて、
また一首のアタマに戻って来るところが
うーん、すてきだなって思います。
わたしはそんなに人参って好きじゃないんですが、
この人参、すてきだなぁってついつい思っちゃう。
煮物か何かに使うためにころっとした形に切って
しかも面取りまでしてあるわけです。
丁寧に扱われた人参の、
特にその色に注目して、
とことんそれだけを詠まれてて
ホントすてき。

2015年07月11日『寝』
根元から立ち上がった寝癖にも言い分がある日曜の朝
日曜の寝癖にさえも、
ちゃんと「言い分がある」と言ってくれる。
でも、その言い分がどんなものなのかまでは
代弁しないという姿勢が好きです。
「寝癖にも」、「にも」なので、
他にも言い分があるものは沢山あって、
きっとそれらに対しても
「言い分がある」ということは
分かってくれる作者だと思うんです。

2015年07月21日『です』
お客さま起きてください終点です 晴れた夜ですまだこの世です
こういう明るい厭世感のような感じも
ナタカさんのうたには
よく出て来るような気がします。
そういえばわたしも高校ぐらいの時、
バスで寝てしまって、
気がついたら車庫の前まで来ていて、
起こされたのはいいけど、どうやって帰ろうか
ってなったことがあります。
思えばあの時も、
「起きてください終点です」って
とてもやさしく起こされたのでした。
「まだこの世です」
と告げられて、
それが嬉しいのか悲しいのかは
人それぞれだと思うけど、
「晴れた夜です」がやさしさだなぁって思ったりしました。

2015年09月07日『腹』
腹筋をするたびに知る右足の親指の爪が少し小さい
だから何だって言われると、
いや、ただそうだったんだなって思って……
って素で返ってきそうな感じの
その、ただそうだったんだなっていうだけみたいな
とぼけた佇まいが魅力的だなぁって思います。
だから何?っていうのも、
知ってるけど、っていうのじゃなくって、
そんなん知らんわw
みたいな、ちょっと笑っちゃうような
そんな力のぬけ方が面白くて好きなうたです。

2016年01月29日『ルール』
輪の外でルールを教えてもらえないままの大富豪を見ている
うたの日で読んで、とても好きだったうたのひとつです。
なんとなくものさびしくてとほほな感じ、
好きなんですよね。
このうたは
多分
「輪の外で」「大富豪を見ている」
っていう情景なんだと思うんですが、
ただの「大富豪」ではなくて
「ルールを教えてもらえないままの大富豪」。
何がどうだからこう、
みたいな詳しいことはさっぱり分からないし、
教えてももらえないんだけど、
輪の中の人が
楽しげに盛り上がってるのを、
よく分からないなりに
みんなが盛り上がれば消極的に自分も盛り上がったりしつつ
ただ「輪の外で」「見ている」
って。
なんだか妙に身につまされるような感じがあって、
ホントじわじわくる好きなうたです。

2016年03月24日『半』
冷凍のうどんを半玉だけ茹でて私は半分だけ生き返る
うどんって生き返るのに
ホントにちょうどいい食べ物だなぁって思います。
冷たいうどんの可能性もあるけど、
わたしはやっぱり温かいうどん、
それもおつゆの張ってあるタイプを想像します。
「半玉」で「半分だけ生き返る」
ってとこがいいですよね。
やっぱりイキナリ完全復活なんて無茶は
しない方がいいですよ。

2016年06月01日『肘』
夏がもう肘まで来てしまったので君は肘まで洗って光る
このうたも好きなうたで、
当ブログで感想を書かせてもらったりしました。
とにかくきらきらで、
しずる感あって、
ほんと気持がいいんですよね。
当時、「ので」の繋ぎ方が、
ちょっとその勢いをそいでるかな
ってことを書いちゃいましたが、
今考えると、
この「ので」っていう距離感が
ナタカさんぽいなぁって気もします。

2016年06月13日『蚊』
手のひらに蚊だったものを横たえる弟それが死というものよ
命、死というものを
手のひらの上の「蚊」で表現してあるところ、
重すぎない感じと、
厳粛な、
厳粛すぎてちょっと可笑しさまで出てるところが
好きな感じのうただなって思いました。
より好きなのが、
それが一旦「弟」を介してるところ。
死んだ蚊っていう
重さも温度も感じないもので
「死」を表現しながら、
弟の手のひらとかまなざしとか
そういう質感のあるものが感じられるところが
魅力的なうただなって思いました。

2017年04月28日『底』
ブルーベリージャム掻き出せば瓶底にのぞく夜明けのような明るさ
「瓶底にのぞく夜明けのような明るさ」に
はっとさせられるうたでした。
うわー、なんで今までこの
「夜明けのような明るさ」に気がつかなかったんだろう
ってとてもくやしく思うぐらい
何度もその明るさを目にしているはずなのに
それが「夜明けのような」明るさだって
このうたを見るまで気がつかなかった。
めちゃすてきなうただなって思います。

2017年08月02日『パンツ』
立ったままパンツが履けた弟をみんなで褒めているだけの夜
ナタカさんのうたの日の投稿歌を
デビューから読んできて、
ここで思わずうっとなってしまいました。
家族、中でも弟を詠まれたうたが多くて、
どれもすてきだったんですが、
このうたの、
圧倒的な家族感。
「立ったままパンツが履けた」
初めて言葉らしきものをしゃべった、とか
寝返りがうてたとか、
初めて一人で歩けたとか
赤ちゃんの初めては家族の喜びになるんだけども、
この「立ったままパンツが履けた」の、
些細な感じがいいなって思います。
もしかしたら初めてでもないかも知れなくて
得意になって履いてみせる幼い男の子と、
それを取り巻いて、褒めまくってる家族。
しかもね、その夜を思い出してるのは
姉なんですよね。
多分、本人だって子供だったんじゃないかと思うんだけど
なぜか脳裏に焼きついてる家族のシーン。
そう思うとなんか胸がぎゅっとなる気がします。
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