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しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
コメントとかすごくよろこびます。

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うたの日の人々 <ひの夕雅さん>

ひの夕雅さんの短歌の印象は、あざやか。
割と日常的なところを詠まれることが多いような気がするんですが、
インパクトのあるアイテム(ワード)の使い方が印象的で、
くっきりあざやかな感じがします。

2016年06月10日『自由詠』
『毒リンゴ 白雪姫 魔女 かんたん』クックパッドでヒットする殺意
インターネットとかグーグルとか
そういう一般的な検索じゃなくて、
「クックパッド」っていう限定的な場所で
検索かけてるってところが面白いなって思いました。

普通に考えるとそれでヒットするものって、
ハロウィンメニューや
童話をモチーフにしたスイーツとかがでてきそう
っていうか、
多分そういうものが出て来るんだと思うんだけど、
それを「殺意」と結んじゃうところが
なんかハマる感じ。
上の句は完全な破調なんだけど、
下の句の韻の踏み方とかがラップぽくて
童話と殺意とクックパッドの日常性が
ポップさの力技で一首になってる感じ、
面白いなって思いました。

2016年07月07日『半分』
鯛焼きを半分ずつにすることであなたも私も何か足りない
一つのものを半分にすると
半分のものがふたつ。
それをそれぞれの欠損としながら、
ほわっとあたたかみも感じられるのは
それが「鯛焼き」で、
多分いま二人で食べるところだからなのかも。

2016年07月16日『黄』
びゅんと風きって五黄の寅の母は商店街を駆け抜けてゆく
うわっ力強い!
って思ったうたでした。
「五黄の寅」、最強の生まれですよね。
わたしはあんまりそういう話に詳しくないんだけども、
たしかそういうものだったと思います。
その母が
「びゅんと風きって」「商店街を駆け抜けてゆく」
って、
いきいきと力強く、
(わたしは自転車に乗った女性とか想像しましたが)
市井の人として生きてるっていうのが
すてきだなぁ。
「びゅんと風きって」に
もう冒頭から勢いがあっていいなって思いました。

2017年01月10日『自由詠』
御利益があるローソンで買ってきたミントケースに書くサクラサケ
「御利益があるローソン」って
魅力的なフレーズだなぁ。
ありそうでなさそう、
いや、やっぱりありそう
って思う感じ。
身近な誰かの受験の合格を祈って入れる
「サクラサケ」のカタカナが
明るくていいなって思います。

2017年01月30日『轍』
途轍もない寂漠だったここにあるはずの書店が畳まれていた
うたの日でいいなって思ったうたでした。
「書店が畳まれていた」
っていうのが事実(短歌的事実ってやつでいいんですが)で
それは
「ここにあるはず」だった書店のこと。
「ここ」っていうところから、
その書店があった場所に立ってたわけです。
久しぶりにあのお店を覗いてみよう
とか、
たしかあそこに書店があったから行ってみよう
とかね、
それはあるもの、営業してるものと思って行ってみたら
既に廃業されててショックを受ける
みたいなことって
よく、とは言わないけど、
まああることですよね。
でも、このうたではものすごいショックを受けてる。
「途轍もない寂漠だった」っていう。
驚き、淋しさ、
それから、その書店に対する何か申し訳ないような気持とか
そういうものがこみあげてきての、
「途轍もない寂漠だった」だったんじゃないかなって気がします。

2017年03月05日『電』
この次はきみが交換するんだとLED電球を託す父
ひの夕雅さんの作品には、
とにかく家族を詠まれたうたが多い印象です。
それも、
とても暖かい家族なんだろうなって思わせるような。
それまでふつうの電球を使っていて、
これが切れたらLEDに変えよう、
っていう家庭多いと思います。
うちもそんな感じで段階を経て家じゅうがLEDになりました。
LED電球っていうと、
とにかく長寿命っていうのもポイントですよね。
次の交換は何年先になるだろう。
そう思うと、
「この次はきみが交換するんだ」
という父の言葉が切なくひびくうたって思いました。

2017年03月28日『絵』
祖母の描く絵手紙からはこの春も菜種の黄色がこぼれおちたり
ひの夕雅さんの、家族を詠まれたうたの中でも
特に祖母を詠まれたうた、
とても多いなぁって
今回まとめて読んでて思いました。
それだけ祖母に対して深い思いがあるんだろうなって思います。
生前の姿を詠んだうた、亡くなった後のうた、
ホントに沢山詠まれてますが、
このうたは、挽歌だなって思って読みました。
「この春も」が温かくて、
きっと来年の春も、絵手紙を開けばまた……
っていう気がします。

2017年05月05日『林檎』
楽園を追われたイヴがにこやかに握りつぶした林檎のパイです
「あたしこのパイ嫌いなのよね」
って声が聞こえてきそうで、
思わず読んでるこっちもにやっとしちゃいそう。
単なる林檎じゃなくって、
「林檎のパイ」っていうのも、
なんだか色々想像させてくれるなあって思います。
アップルパイって、
アメリカの古き良き家庭料理、
みたいなイメージがあって、
そういうおしつけごと握りつぶしてるみたいな感じが
かっこいいなって思います。
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