プロフィール

しま・しましま

Author:しま・しましま
こんにちは
しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
コメントとかすごくよろこびます。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

うたの日の人々 <宮本背水さん>

宮本背水さんは色んな引き出しのある人
という感じがします。
顔文字や何かしらのアイコンになるフレーズを使った
ポップなうたや、
叙景に徹したうた、
本歌取り、社会詠
もちろん、恋愛のうたや
孤独や辛さを詠んだうた、
いろんなうたがあって、
約500首、楽しく読ませていただきました。

2016年07月12日『バカ』
いでよ神龍! ツインテールの美少女になって「バカ」って罵ってくれ!
バカだなぁって思って、
めちゃめちゃおもしろかったうたでした。
全力で叫ぶ「ギャルのパンティおくれ」に
負けずとも劣らないバカさを
すでに自認しているような願いで
妙にハマってしまいました。
このうたの他にも、
二次元美少女アイコン的なフレーズが
印象的に使われてるうたがあって、
そういうのも面白いなって思いました。

2016年08月24日『黙』
黙秘する権利を行使せし猫よ 障子の穴に射す月明かり
障子に穴を開けた猫が
現行犯逮捕されたところでしょうか。
「猫よ」
って呼びかけておいて、
その後のセリフがないんですよね。
ただ
「障子の穴に射す月明かり」
があるばかりで。
この穴が証拠だから、
黙秘してても犯人は明らかなんだぞ
っていう
ほんのりしたユーモアがいいなって思いました。

2016年08月26日『泳』
クドリャフカ 宇宙を泳ぐ犬の影見えた気がした金曜日です
宇宙に人間以外の生き物を送り込んだ国は、
ソ連、アメリカ、フランス、
中国、日本、イランの六ヶ国だそうですが、
中でもソ連のスプートニク二号に乗せられた
ライカ犬の悲劇は特に有名ですよね。
ライカ犬、別名がクドリャフカ。
主体は夜空に、ふと犬の影が見えた気がして、
それはあのクドリャフカではないかと思った、
みたいなうたと思うんですが、
かつて悲劇的な運命をたどった犬も、
今はそうやって自由に泳いでいて欲しい
という願望なのかも知れません。

2016年09月24日『丘』
ゴルゴダの絵を飾りたる居酒屋のトイレでそつと懺悔してゐる
「居酒屋のトイレ」っていう
なかなか尾籠で俗っぽい場所に
「ゴルゴダの絵」が飾ってあるというのも
そうとうに皮肉な感じですが、
そこで
「そつと懺悔してゐる」
という変な素直さがおもしろいなって思いました。

2016年11月01日『速』
ものすごい速度で転げ落ちてくるコアラがいます たすけてあげて
「ものすごい速度で転げ落ちてくるコアラ」
とあると、
つい
「ものすごい速度で転げ落ちてくるコアラ」
を想像しちゃうんですけど、
それって大変なことですよね。
主体もやっぱり大変だって思って、
「ものすごい速度で転げ落ちてくるコアラがいます」
って報告してるわけです。
実況、と言ってもいいかも知れません。
で、一マス空けて
「たすけてあげて」
っていうのが、すごくいいなって思いました。
深読みかも知れませんが、
自分では助けることが出来ないから、
誰か助けてあげてほしい
ってことなんだなって思うと、
この一マス空けに、
自身の無力の自覚がこもってるのかな、って。
コアラ実況の部分だけだと
ナンセンス短歌っていう感じがするんですが、
「たすけてあげて」
で、ぐっと主体の問題に引き寄せてるところが
いいなって思いました。

2016年12月16日『白』
屋梁にならぶ鋭きつらゝ誰しもが白痴のふりのつもりでゐること
「鋭きつらら」と「白痴のふりのつもりでゐる」の
危うさがいいなって思ううたでした。
「誰しも」なので、
もちろん自分自身も「ふりのつもりでゐる」
ということなんでしょうね。
ところで、
「屋梁」は、「おくりょう」と読んでいいんでしょうか。
だとしたら、
二句までの5・7の部分が
5-3・4-3とやや破調。
初句が字余りなんだと思うんですが、
なんとなくがたがたっとした感じがします。
その辺りも、危うさを表現されてのことかな
とも思いますが、
(わたしの好みの問題かも知れませんが)
このうたは定型をびしっと守った方が
似合うんじゃないかなぁと
思ったりして。

2017年03月06日『第』
バス停で歓喜の歌をささやけばやがて合唱となる春の日
このうた、やっぱり好きだなぁって
今回見ていて改めて思います。
うたの日のサイトの方にも書いてましたが、
「第」という題詠だと考えるとき、
やや弱いんじゃないかなぁと
思うんですけども、
でもそれを度外視すると
すごくすてきなうただなって思います。
バス停、つまり舞台は野外です。
ふと主体が小さく口にした「歓喜の歌」から、
次第に歌が広がっていって合唱になる。
そして気がつくと「春の日」だった。
というシーンがミュージカルみたいに
想像されるんです。
JoyfulJoyful、ですしね。
映画「天使にラブソングを2」で、
まだあどけない顔のローリン・ヒルのソロで始まる
あの曲も思い出してしまううたでした。

2017年08月26日『我』
アルバムに祖母に抱かれる我がゐて 通夜に降りしきる夏の雨
うたの日では
祖父祖母を詠んだうたは
人気がある、
みたいなことを言う人を
見かけたことがありますが、
そうですね、
わたしも大概好きかも知れません。
親よりも恋人よりも、
祖父母を詠んだうたの方が
なんとなく思いが深そうだな
って思えることが多いからかも。
通夜の席に、
誰かが持ち出したアルバム。
そこに居る祖母と幼い自分。
「通夜に降りしきる夏の雨」
がいいなって思います。
「夏の雨」の感じに、
涙雨みたいなしめっぽさはなくて、
抑えのきいた描写って感じがします。
スポンサーサイト

<< うたの日の人々 <高木一由さん> | ホーム | うたの日の人々 <雪間さとこさん> >>


コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 ホーム