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しま・しましま

Author:しま・しましま
こんにちは
しま・しましまです。
2014年冬から短歌を始めました。
主にうたの日とツイッターで短歌をしてます。
コメントとかすごくよろこびます。

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題詠blog2015二周目(81~100)


081:付
どこまでもあの十二時が付いてきて(かわいそう)ねむれないシンデレラ
082:佳
<滋養豊富 風味絶佳>の空箱をぐしゃりとつぶしてしまう父だった
083:憎
にくいってひらがなで書く 思うほど憎いと思っていないみたいだ
084:錦
ふるさとに飾る錦もいろいろで祖父へと贈る最後の花輪
085:化石
今はもう毒だか何だかわからない化石のごとく古びた茸
086:珠
数珠玉と数珠玉の屑あふれ出る園で指定の通園バッグ
087:当
透明なプラスチックを剥がれ落ちるプッチンプリン 当って砕けろ
088:炭
炭酸水に鼻のあたまを濡らされてうふふとえへへは仲良しだった
089:マーク
うどん屋で選ぶ天ぷら@マークの後ろが名前のともだちといて
090:山
山墓のきつい勾配ばあちゃんを置いてきちゃったみたいでこわい
091:略
触れるだけでほつれてしまうたんぽぽの綿毛にたてる略奪計画
092:徴
栗の花に短い雨が降りはじめ、ああ、もう徴(しるし)は失われたのだ  
093:わざわざ
笛吹きがつれてきた子とねずみらのざわざわざわざわ笛吹きの家
094:腹
くまさんのお腹やわらかやわらかな頬を当てればねむれるように
095:申
昔から六月六日は雨ざあざあ降ってくるってうたっています
096:賢
あの公園、大きなポプラのその影に賢者の石を交換したね
097:騙
もう少し騙されたくて火をつける 真っ赤な真っ赤なバースディキャンドル
098:独
コンビニの前の大型せんぷうき羽虫もろとも吹かれる孤独
099:聴
馬鹿騒ぎの歌をさみしく聴ける日の桃から取り出す赤すぎる種
100:願
ご破算で願いましてはキシキシとめくれるいわし蒲焼の蓋

以上で
題詠blog2015二周目はおしまい。
「わざわざ」のうたは、
その後50音童話短歌という遊びをした時に、
「ふ」で再利用しちゃいました。
あらためて「わざわざ」で詠み直そうとか
思わないでもなかったんですが、
まあ、被りもあっていいかなぁとか思って、
そのままにしました。
7月からは
何か時間を掛けて取り組めるものが
見つかればいいなぁ。

結社に入ったよという話


 ツイッターの方ではお知らせしたんですが、この度、短歌結社「未来短歌会」に入会しました。大島史洋という先生の青羅集という欄です。3ヵ月後あたりに、第一回目の投稿が掲載されるんじゃないでしょうか。ドキドキですね。最初の投稿の結果が出ないまま、もう3月15日までに二度目の投稿締め切りが待ってます。

 結社に入るというのがわたしの選択肢の一つに登場したのは実は去年の夏前。それで「塔」とか「短歌人」の見本誌を取り寄せたり、人からお話を覗ったりはしてたんですが、その後、別の会のお話があって結社に入会というのは一度消えてしまいました。まあ、その別の会については残念ながら途中退会してしまって、秋からずっと、ぼんやりとは結社のことを考えたりしてましたけども、今年に入って心を決めたのは、もう一段短歌に進んでみようっていう気持が強くなったからですね。

 結社に入って活動する、というのは、わたしの中では二つのイメージがありました。
一つ目は、結社という利点を最大限に生かして、それを足がかりに羽ばたいていくつもりのパターン。
足がかりっていうと足蹴にしてるみたいで悪い言葉になっちゃうかな。そういう悪い意味ではなくて、
1結社でがっちり学ぶこと、
2結社の中で存在感を出すこと、
3結社のネームバリューで結社外にも名前を出すこと。
という感じかな。
二つ目は、がっちり学ぶことは当然として、結社誌というホームというか自作の発表の場とみんなでわいわいやっていく場を得て、楽しく長くやっていくパターン。
 えーと、ちなみにこれらのイメージは短歌結社というよりも、俳句結社のイメージで言ってたりします。うん、実は俳句結社ってそういう感じだったりするんですよ。前者が望めるのは、大手の結社に限るという気もしますが。

 で、わたしなんですが、基本的には二つ目の方に近いところを望んで結社に入会しようと思った感じになるのかな。近いけども違うんですけどもね。
楽しく長く短歌で遊ぶ場が欲しかったというのはあります。でも、それだけだったら、今のスタンスで十分なところありますし。自分の軸みたいなものが欲しかったというのが一番の理由かなぁ。
 どこに発表するにしても、まず歌を詠んで、それから、それらを発表するかしないか、どれを発表するかという「自選」ってありますよね。その自選のための判定基準のようなもの、自分はこういう短歌の方向性、という軸を作るのに、その支えになる「誰かからの絶対評価」みたいなものが欲しかった、っていう感じでしょうか。
 まあね、スタート時点ですでに40代半ばな訳ですよ。自力でゆっくり軸を作ってくにはちょっと時間が足りないかもとか思っちゃうんですよね。

 「塔」っていう短歌結社は、選者が入れ替わるという話を聞いて、それはわたしの望んでる選ではないなぁ、
「短歌人」は固定の選者を選べるようですが、どういう作風の選者さんなのかがちょっと分からなかったということで、
固定の選者が選べて、且つ、選者の名前が明記された「○○集」があって、選者さんそれぞれ、どういう作風の方なのか分かりやすかった「未来」に入会を決めました。

 ちなみに、今まで通り、筆名は「しま・しましま」で行こうと思ってます。もうね、わたしの中に自分の名前って本名と俳号(ほぼ本名)と「しま」しか浮かばないんですよ。今更別の名前を作っても、他人名義で詠んでるような変な感じがしそう。

そんなわけで、短歌結社に入りまーすというお話でした。

「ナタカウタ3 春を待たない」を読みました


「ナカタウタ3 春を待たない」 ナタカ

ナタカさんのネットプリントを出してきました。

いま影が触れ合ってること気づかずにじゃあねって言う鈍感なひと
僕だけが時計を外して会っていて君は十時の電車で帰る

細やかに目が行き届いていて、
それについて敏感に反応する人
だから、そうでない人特に好きな人がそうでないことに
つらい思いをするんだろうなって思います。
「じゃあね」っていう時、
その人は多分、相手の顔を見てるから、
「影が触れ合ってること」には気が付かない。
「十時の電車で帰る」ために、時計をつけてるのも、
それはその人の生活リズムがあるんだから仕方ない。
わかってても、
それでも分かち合えないことの淋しさが
いいなって思いました。

その話知らんかったわとは言えずそうやそうやなそうやったよな
「そうや」「そうやな」「そうやったよな」
「知らんかった」話ではあるけど、
少しずつ語尾が変わってくる共感の言葉で
自分自身も騙されて、
最初から知ってた話のような気がしてくる
みたいな、
二重のうそみたいな感じがしました。

もぐらないモグラをみんな捕まえて残らずもぐるモグラに変える
もぐもぐ言ってて語感はすごく可愛らしいけど、
残酷なうただなぁって思って
その残酷さに惹かれます。
「もぐらないモグラ」ってどういうモグラだろう。
生涯の多くを地中ですごすモグラもいれば、
地中というほど深くもぐらないモグラや
枯れ葉の下にいるモグラもいますが、
そういうモグラなのかな。
縄張り争いに負けて地上へ追い出されるモグラも
まれに居るらしいですけども。
どちらにしても、
「みんな捕まえて」「残らずもぐるモグラに変える」
モグラはもぐるものだ
という無邪気で独善的な決め付けが
怖いうたでした。

他にもいいなって思ううたがいっぱいあって、
どれを書こうかと迷ったけど、
この四首、
最初の二首と後の二首、
この雰囲気の違いが面白いなって思って
取上げることにしました。

短歌一武道会こまとめ


うたの日主催の短歌一武道会
今日5月4日が準決勝なので、
まだ終ってないけど、
わたしの戦いが終ったので、
ちょっと小まとめしておきます。
そう
準々決勝まで勝ち進んだんですよね。
改めて考えてみるとすごいことだ。
歌を読んでくださったみなさま、
票をいれてくださったみなさま、
評を書いてくださったみなさま、
ツイッターで声をかけてくださったみなさま
それから
対戦相手のみなさま
本当にありがとうございました。
もう、
毎日すっごく楽しかったです。

初戦は128名64リングのうちの、最後の64番のリングでの対戦でした。
お題は「結」
ラッピングリボンのように一度だけ結ばれあって終ればいいよ(しま・しましま)
くちびるを重ねたままで結び目をほどかれてゆく音に溺れる(遊糸さん)
とてもセクシーな歌で、おおっと思いました。
「くちびるを」と詠み出して、最後が「溺れる」という濃密な感じが素敵です。
何度か読むと、リズムにうねりがあって、そこもこの濃密な雰囲気にぴったりだなって思いました。

二戦目は「新品」
カラオケのソファに誰も凭れない新品の友情持て余しながら(しま・しましま)
新しい扇風機からこの部屋の空気を乱す新しい風(きつねさん)
「新品」を「新しい扇風機」で表現しながら、風にも夏にも「新品」感があって、
初夏の爽やかさがいいなって思いました。
「部屋の空気を乱す」と、ただ爽やかなだけじゃない静から動へと移る様子も上手いなぁ
って思いました。

三戦目は「黒」お題詠みこみ必須でした。
幸せがきざすところをいつも見ない バナナの最初の黒い点とか(しま・しましま)
真っ黒な幹から桜色あふれわたしに起こる淡き変革(湊あかりさん)
本当に日本画のようにうつくしい景。
黒と桜色、色を二つ提示することで、歌の景色がその二色のみに限定されるんですね。
「桜色あふれ」が句またがりになってて、
「さくら・いろあふれ」と、途中で小休止があるように思えて、
余計に桜があふれ出す感じがしました。

四戦目は「パンフレット」
日に褪せたパンフレットのめくり癖 ひとりがさみしいと知らなかった(しま・しましま)
約束のままの約束色あせた紙飛行機は青空を飛ぶ(月丘ナイルさん)
約束したけど、行けなかった旅行のパンフレットで作った紙飛行機と青空。
すうっと青空にのぼっていく感じが昇華を思わせるようでもあり、
未来を感じさせる青春性のようでもあって、すてきだなって思いました。
「約束のままの約束」のリフレインから始まる静かさも好きです。

準々決勝は「南」お題詠みこみ必須です。
南から北へまっすぐ吹き抜けて全部もってけ祈りのことば(しま・しましま)
ジャケットはまだ羽織らない南から日常へゆく空港通路(THE TANKAさん)
もうね、THE TANKAさんの歌を見たとたん負けを意識しました。
情景の提示があざやかで、ホントに上手いなって。
上の句がもういきなり素敵で、短い小説みたい。
ゆっくりと南国の旅から日常へ戻る感じが、映像として浮かんできました。

こうやって、書いていくと、
5戦も戦えたことにびっくりしますね。
どの歌もとても素敵で、こうやって感想を書く間にも、
いいな、素敵だな、好きだなって思えてきます。

うたの日おまけ2

地球は遠い。そして、地球へ行くための準備はいろいろある。
ぼくらは夏休みに入る前から、いろんな準備をした。
地球は遠いって言ったけど、それでも宇宙船で一週間ぐらい。その一週間、起きててもいいし、ずっと寝てることも出来るんだって。行きで宿題終らせちゃって、帰りで自由研究の地球レポートしあげればいいね。船に入ってすぐベッド行って、寝て、起きたら地球なんて有り得ない。
パパがこの星に来た頃は、三ヶ月ぐらい掛かったんだって。それも、途中ハブを挟まないとこれなかったって。
おばあちゃんの子供の頃はもっとひどくてな
ってパパ。
地球からの移民が始まって歴史が浅くて、行ける星も少ない上に、10年以上かかるところもあったんだ。だからパパがこの星へ行くって決めたとき、おばあちゃんは大反対だったんだよ。もう二度と会えないように思い込んでたんだな。
まあ、実際、数えるほどしか帰ってないんだけど。
そういって、パパはすまなさそうな目になった。

地球行きの準備。
まずはおばあちゃんに報告。夏休みに遊びに行くよって言ったら、おばあちゃん泣き出しちゃって、びっくりしてパパを振り返ったら、パパも涙ぐんでた。
あとは、やっぱりパスポートと、それから着星許可証がいる。
おばあちゃんが住んでるから許可はおりやすいんだって。

おばあちゃんちに持って行けるもの。
いくつかの服は持っていける。でもこれは船で着るもの。
向こうで地球の服を買うんだって。
夏って高気温高湿度だから。
あと、こっちで写した沢山の写真とムービーをフォルダーにいれたもの。
友達のユーリの動画をおばあちゃんに見せるって、ユーリと約束した。ユーリもまだこの星の外に出たことがないんだ。
そうだ、ユーリに地球のムービーを見せる約束してたから、カメラも持っていかないと。

地球ってどんなところ?
毎日毎日、夏休みに向けてどんどん時間がすぎていくけど、ぼくは待ちきれなくてたまらない。
クラスメートのサバが、どこだって同じだよという。
球体の星の表面に、人間が生活してるんだから。
そういうサバに、ユーリが食ってかかる。
でも、地球にはホントの植物があるんだよ。
ずっとぼくと地球のことを調べてたから、ユーリはもうすっかり地球のファンになってる。
でも、ホントの植物ってなんだろう。ぼくらの見てる植物は、ホントのものじゃないのかな。ぼくらの食べてる植物は偽者なのかな。
ぼくらの町の一番の植物はヒマラヤスギだ。まだ、この木を覆うドームはすかすかだけど、いつかこの町のランドマークになるほどに育つはずなんだって。
ぼくらが大人になるころには、もっと大きくなってるはず。
家に帰って、パパに、ホントの植物について聞いてみた。
いや、本当はどっちもちゃんと植物なんだよ
ってパパがいう。
この星の植物は、人間がきちんと世話をしないと育ってくれないけど、地球の植物は、自分たちの力で育つんだよ。地球には、太陽の光が直接届くから、それが出来るんだ。だからまあ、ホントっていえばホントの植物だけど、この星の植物が偽者ってことではないんだよ。
うーん、パパの言ったこと、わかるようでわからなかった。実はパパもわかってないんだってパパが笑う。

今日は離星講習のムービーを見た。
ちゃんと見たってフラグをつけておかないと、チケットが発券されないんだ。
そうか、ぼくはあさってはもうこの星にいないんだなって考えたら、なんだか不思議な感じがした。夏休みの宿題は、直接ぼくらが乗る船へ送られるんだって。沢山なきゃいいんだけど。
パパは毎日いろんな人と通信して、むずかしい話をしてる。8月まるまる仕事を休むって、大変な事みたいだ。
もちろん、おばあちゃんとも毎日話をする。もう夏じゅう着ても余るぐらいに服を買っておいたんだって。おばあちゃんが見せてくれたのは、派手な下着みたいな服で、こんなのだけってちょっと寒すぎるんじゃないかな。

荷物の準備も終ってエアポートへ送ったから、ぼくはもう何もすることがない。
けやきの写真を見て、それから広場へ出てヒマラヤスギのドームを見に行った。ぼくが9月にまた見に来るときまでには、少しは大きくなってるかな。
パパの最後の仕事が終って、ぼくらはエアポートへ向う。今日の最後の地球行きの船に乗るんだ。
エアポートに近くなった時、ちらっと建物をはみ出した船の影が見えた。
「ほらナイル。あれが、今から乗る宇宙船だよ」

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